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2012 年度 実績報告書

院政期の宗教施策に関する寺院文芸研究-鳥羽から後鳥羽院政をめぐる領域複合的解明-

研究課題

研究課題/領域番号 21320045
研究機関筑波大学

研究代表者

近本 謙介  筑波大学, 人文社会系, 准教授 (90278870)

研究分担者 阿部 泰郎  名古屋大学, 文学研究科, 教授 (60193009)
上島 享  京都府立大学, 文学部, 准教授 (60285244)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード院政期 / 法会 / 唱導 / 宗教文芸 / 汎宗派的考察 / 宗教施策 / 遁世 / 聖教
研究概要

研究期間最終年度開始に当たり、研究期間中の成果を学会・社会に還元する方法を検討した。その結果、平成23年度にロンドン大学(SOAS)において開催したワークショップ「前近代の日本におけるあらたな法会・儀礼学の構築をめざして―ことば・ほとけ・図像の交響―」の成果を、日英の研究者の報告を合わせて、論集として刊行することを決定した。
5月には、ハーバード大学宗教学部が主催する研究集会に共催として連なり、国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派性への回路―」を行った。本研究集会には、研究代表者・研究分担者・連携研究者8名に、思想史および東アジア交流史に基づく美術史の研究者2名を加えたメンバーが渡米し、米国の研究者と共通のテーマについて、報告・議論した。本研究集会のテーマ設定は、宗派性の視点を超克したところに窺われる、日本仏教研究の新たな方向性を、共同研究によって見いだそうとしたものである。
また、この研究集会は、前年度に行ったロンドン大学におけるワークショップと一対のものとすべく、研究計画のなかに組み込んで開催したものである。すなわち、法会や儀礼の枠組みから院政期の宗教施策のあり方に迫ろうとする方向性と、宗派における思想・信仰の側面からそのあり方に迫ろうとする、二つの視点に基づく考察である。
本研究組織における研究分担者を中心とした調査・研究も順調な進展を見せ、対象寺院に所蔵される典籍の目録化の作業をほぼ終えた。また、大須観音真福寺宝生院文庫に関する研究成果は、「古事記1300年 大須観音展」(名古屋市博物館 平成24年12月1日~平成25年1月14日)を通じて社会に還元され、同時にその図録「大須観音 いま開かれる、奇跡の文庫」(阿部泰郎監修 名古屋市博物館・真福寺大須文庫調査研究会編 大須観音宝生院発行 あるむ)としても公開された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (18件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (15件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 聖と遁世の文学史点描2013

    • 著者名/発表者名
      近本謙介
    • 雑誌名

      駒澤大学佛教文学研究

      巻: 16 ページ: 3-17

  • [雑誌論文] 中世における神仏習合思想の展開―鎌倉時代初期の文芸をめぐって―2013

    • 著者名/発表者名
      近本謙介
    • 雑誌名

      2010年キエフ国立大学・筑波大学日本研究学術フォーラム報告集

      巻: なし ページ: 12-19

  • [学会発表] 南都における戒律復興と浄土信仰の汎宗派的展開―貞慶の事績の多面性を視座として―2012

    • 著者名/発表者名
      近本謙介
    • 学会等名
      ハーバード大学国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派的考察への回路―」
    • 発表場所
      ハーバード大学(アメリカ)
    • 年月日
      20120517-20120518
  • [学会発表] 中世日本における国土の〈経蔵〉化―一切経と埋経をめぐる王と聖―2012

    • 著者名/発表者名
      阿部泰郎
    • 学会等名
      ハーバード大学国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派的考察への回路―」
    • 発表場所
      ハーバード大学(アメリカ)
    • 年月日
      20120517-20120518
  • [学会発表] 新たな日本中世宗教史像の構築へ2012

    • 著者名/発表者名
      上島享
    • 学会等名
      ハーバード大学国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派的考察への回路―」
    • 発表場所
      ハーバード大学(アメリカ)
    • 年月日
      20120517-20120518
  • [学会発表] 南都仏教のなかの修験2012

    • 著者名/発表者名
      川崎剛志
    • 学会等名
      ハーバード大学国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派的考察への回路―」
    • 発表場所
      ハーバード大学(アメリカ)
    • 年月日
      20120517-20120518
  • [学会発表] 平安中期の彫刻様式とその造形原理2012

    • 著者名/発表者名
      皿井舞
    • 学会等名
      ハーバード大学国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派的考察への回路―」
    • 発表場所
      ハーバード大学(アメリカ)
    • 年月日
      20120517-20120518
  • [学会発表] 新発見の中世禅籍をめぐって2012

    • 著者名/発表者名
      末木文美士
    • 学会等名
      ハーバード大学国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派的考察への回路―」
    • 発表場所
      ハーバード大学(アメリカ)
    • 年月日
      20120517-20120518
  • [学会発表] 日本古代における「悔過」の文学2012

    • 著者名/発表者名
      谷口孝介
    • 学会等名
      ハーバード大学国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派的考察への回路―」
    • 発表場所
      ハーバード大学(アメリカ)
    • 年月日
      20120517-20120518
  • [学会発表] 諸宗の制度的兼学と重層的兼修2012

    • 著者名/発表者名
      苫米地誠一
    • 学会等名
      ハーバード大学国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派的考察への回路―」
    • 発表場所
      ハーバード大学(アメリカ)
    • 年月日
      20120517-20120518
  • [学会発表] 良弁と真備―奈良仏教をめぐる政治的枠組みとその相克―2012

    • 著者名/発表者名
      根本誠二
    • 学会等名
      ハーバード大学国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派的考察への回路―」
    • 発表場所
      ハーバード大学(アメリカ)
    • 年月日
      20120517-20120518
  • [学会発表] 6~7世紀における東アジアの海域交流と仏像の伝播2012

    • 著者名/発表者名
      藤岡穣
    • 学会等名
      ハーバード大学国際研究集会「日本仏教研究の領域複合的解明の試み―汎宗派的考察への回路―」
    • 発表場所
      ハーバード大学(アメリカ)
    • 年月日
      20120517-20120518
  • [学会発表] 貞慶の唱導の多面的把握をめざして

    • 著者名/発表者名
      近本謙介
    • 学会等名
      日本印度学仏教学会大会シンポジウム「貞慶研究の新展開と可能性―解脱上人800年遠忌に際しての再評価―」
    • 発表場所
      鶴見大学
  • [学会発表] 蓮胤の浄土思想と遁世観再考―『発心集』所収永観話を視座として―

    • 著者名/発表者名
      近本謙介
    • 学会等名
      ヘルシンキ大学・タリン大学・筑波大学日本研究学術フォーラム「『方丈記』成立800年記念シンポジウム」
    • 発表場所
      ヘルシンキ大学(フィンランド)
  • [学会発表] 知の共有と座の文芸―日本古典文学の視点から―

    • 著者名/発表者名
      近本謙介
    • 学会等名
      欧州・東アジア日本学共同研究フォーラム
    • 発表場所
      ヴェネツィア大学カ・フォスカリ(イタリア)
  • [学会発表] 中世における神仏習合思想の展開―鎌倉時代初期の文芸をめぐって―

    • 著者名/発表者名
      近本謙介
    • 学会等名
      2012キエフ国立大学・筑波大学日本研究学術フォーラム
    • 発表場所
      キエフ国立大学(ウクライナ)
  • [学会発表] 平安時代の東大寺における修験と浄土教―聖宝と永観を中心に―

    • 著者名/発表者名
      近本謙介
    • 学会等名
      第11回GBS「平安時代の東大寺―密教興隆と末法到来のなかで―」
    • 発表場所
      東大寺
  • [図書] 中世日本の宗教テクスト体系2013

    • 著者名/発表者名
      阿部泰郎
    • 総ページ数
      598
    • 出版者
      名古屋大学出版会

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公開日: 2014-07-24  

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