10月30日~11月3日に研究代表者の千本と、研究協力者の増尾伸一郎東京成徳大学教授の2名がヴェトナム共和国を訪問し、本年度分についての予備的調査を行った。 12月18日~24日にその成果を踏まえ、前記2名に加えて、研究分担者の小川豊生摂南大学教授、研究協力者の山口真琴兵庫教育大学教授、谷口洋奈良女子大学准教授の総勢5名で、ヴェトナム共和国を訪問し、漢喃研究院において資料調査・収集を行い、社会科学院宗教研究院を訪問、ヴェトナムにおける宗教的環境について副館長から教示を得るとともに、さらに複数のヴェトナム寺院を訪問して、ヴェトナム文化圏における寺院についての知見を深めた。 漢喃研究院蔵書目録(仏文)の日本語訳を引き続き進めた。現時点で総計約5000点のうち1000点程度の翻訳ができた段階である。 ハングル文献のいくつかについて資料翻訳を行った。 鄭良樹教授の『古籍弁疑学』の日本語訳に着手した。2010年度にあっては3名の大学院生をアルバイト雇用したが、速度を高めるために2011年度では4名に増員を計画している。
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