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2011 年度 実績報告書

東アジアにおける古典偽書の比較文化的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21320047
研究機関奈良女子大学

研究代表者

千本 英史  奈良女子大学, 人間文化研究科, 教授 (50188489)

研究分担者 小川 豊生  摂南大学, 外国語学部, 教授 (50169190)
キーワード偽書
研究概要

10月15日(土)~16日(日)に、中間報告研究会として、公開研究会「東アジアの神仏と文学正典と『偽』なるものをめぐって」を開催した。
第一日は「中間報告・ヴェトナムと韓国における『偽書の問題』」と題して、ヴェトナムに関しての中間報告を研究協力者の増尾伸一郎氏(東京成徳大学教授)が、韓国に関しての中間報告を代表者の千本が行った。第二日は研究の広がりを目指して、仏教文学会支部例会と合同開催の形をとって、五島清隆氏(仏教大学非常勤)の「インド大乗仏教における偽書・擬託の問題-とくにナーガールジュナ(龍樹)の著作を中心にして-」、楊暁捷氏(カルガリー大学教授)の「神々との対峙-伝李公麟筆「九歌図」は何を訴えたか-」など計6本の報告を受けた。
10月30日~11月5日まで、大韓民国において、共同研究者の小川豊生氏(摂南大学教授)、研究協力者の山口眞琴氏(兵庫教育大学教授)とともに資料収集を行った(慶州国立博物館、東国大学校ほか)。
韓国の偽書について論じた金三雄氏の『偽書』について、その古典に関する部分の日本語試訳を完成したので、訳文を推敲した。
中国の偽書について論じた鄭良樹氏(マレーシア南方学院)の『古籍弁偽学』についての日本語試訳を完成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

中間報告研究会の第一回が行われ、種々の新たな研究が提示されたこと、現時点で韓国の偽書について論じた金三雄氏の『偽書』や中国の偽書について論じた鄭良樹氏の『古籍弁偽学』などの東アジアに関する基本資料の日本語試訳がいちおう完成していること。

今後の研究の推進方策

今年度前半に第二回の中間報告研究会を、人数を絞った形で行い、その成果を踏まえて、今年中に論集を刊行できるよう進める。さらにこれら研究で得られた知見を研究者間で共有できるように、今年度中に報告書を刊行する。刊行形態については、従来の冊子本形式にとらわれず、研究者が利用しやすい形態(たとえばCD-ROMなど)を追求する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 《座談会》『方丈記』八〇〇年2012

    • 著者名/発表者名
      千本英史(共著・座談会)
    • 雑誌名

      季刊文学

      巻: 13巻2号(依頼原稿) ページ: 2-36

  • [雑誌論文] <赤白二〓>と<和合>の古典学-『伊勢物語髄脳』を起点とする中世日本のプネウマトロジー-2011

    • 著者名/発表者名
      小川豊生
    • 雑誌名

      中世神話と神祇・神道世界(中世文学と隣接諸学3)

      巻: (依頼原稿) ページ: 401-419

  • [雑誌論文] 偽書の生成-宗教芸文における書物の観念をめぐって-2011

    • 著者名/発表者名
      小川豊生
    • 雑誌名

      中世の学芸と古典注釈(中世文学と隣接諸学5)

      巻: (依頼原稿) ページ: 48-68

  • [学会発表] 南山城と奈良の縁起絵巻の世界2011

    • 著者名/発表者名
      千本英史
    • 学会等名
      シンポジウム木津川ものがたり縁起絵巻の世界
    • 発表場所
      加茂文化センター(京都)(招待講演)
    • 年月日
      2011-11-26
  • [学会発表] 中間報告・韓国における『偽書の問題』2011

    • 著者名/発表者名
      千本英史
    • 学会等名
      公開研究会「東アジアの神仏と文学 正典と『偽』なるものをめぐって」
    • 発表場所
      奈良女子大学
    • 年月日
      2011-10-15
  • [学会発表] 瑜祇塔の中世-『瑜祇経」解釈学の世界-2011

    • 著者名/発表者名
      小川豊生
    • 学会等名
      仏教文学会支部例会シンポジウム「塔その中世的展開」
    • 発表場所
      摂南大学大阪センター
    • 年月日
      2011-09-17

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公開日: 2013-06-26  

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