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2009 年度 実績報告書

江戸前期作家の書写活動についての研究-浅井了意・居初つなを中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 21320049
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

石川 透  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30211725)

キーワード江戸前期作家 / 書写活動 / 浅井了意 / 居初つな / 往来物 / 奈良絵本 / 絵巻 / 国文学
研究概要

本研究は、江戸時代前期における作家の書写活動について、浅井了意・居初つなという二人を中心として調査・研究し、その活動の実態を明らかにした上で、その作家活動を問い直そうとするものである。日本古典文学の作家は、特に江戸時代中期以前の人物については、ほとんど不明といってよい。井原西鶴以前の散文の作家は、作品に署名しないという事情もあり、誰が作品を創作したのかも、さらには、それを誰が写したのかも、不明であることが多い。そういった中で、最大の仮名草子作家である浅井了意が、多くの写本や奈良絵本・絵巻を書写していたことが明らかになった。また、一世代後の女流往来物作家である居初つなも、同じように、多くの写本や奈良絵本・絵巻を書写していたことが明らかになった。この二人の書写本は、現段階でも次々と現れているのが現状である。まずは、それらの書写本をデジタル化し、整理した上で、二人の書写活動をまとめ、筆跡を詳細に調べることにより、二人がいかにして作家になりえたかを考察した。
平成21年度においては、資料図書をそろえた上で、各地に原資料を求めて調査に赴いた。また、研究代表者と連携研究者の計5人で、夏休みにアイルランドのチェスタービーテイ図書館に調査に赴いた。また、春休には、奈良絵本・絵巻国際会議ベネチア大会を主催し、研究代表者と連接携研究者の計5人が発表を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 浅井了意の仕事と著述2010

    • 著者名/発表者名
      石川透
    • 雑誌名

      アジアの文人が見た民衆とその文化

      ページ: 1-15

  • [雑誌論文] 奈良絵本・絵巻のデジタル化と研究2009

    • 著者名/発表者名
      石川透
    • 雑誌名

      文学 10-5

      ページ: 221-227

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 居初つなと『雛形絵巻』2009

    • 著者名/発表者名
      石川透
    • 雑誌名

      奈良絵本・絵巻研究 7

      ページ: 17-20

  • [学会発表] 浅井了意・居初つなと奈良絵本・絵巻2009

    • 著者名/発表者名
      石川透
    • 学会等名
      奈良絵本・絵巻国際会議
    • 発表場所
      甲南大学
    • 年月日
      2009-08-29
  • [図書] 奈良絵本・絵巻の宇宙2010

    • 著者名/発表者名
      石川透
    • 総ページ数
      118
    • 出版者
      慶應義塾大学絵入り本プロジェクト

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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