研究課題/領域番号 |
21320049
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
石川 透 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30211725)
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連携研究者 |
屋名池 誠 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (00182361)
津田 眞弓 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (40390588)
河合 正朝 慶應義塾大学, 文学部, 名誉教授 (30051668)
内藤 正人 慶應義塾大学, 文学部, 准教授 (80392885)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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キーワード | 浅井了意 / 居初つな / 江戸時代前期作家 / 書写活動 / 奈良絵本 / 絵巻 / 女流絵本作家 / 作家 |
研究概要 |
本研究は、江戸時代前期における作家の書写活動について、浅井了意・居初つなという二人を中心として調査・研究し、その活動の実態を明らかにした上で、その作家活動を問い直したものである。日本古典文学の作家は、特に江戸時代中期以前の人物については、ほとんど不明といってよい。井原西鶴以前の散文の作家は、作品に署名しないという事情もあり、誰が作品を創作したのかも、さらには、それを誰が写したのかも、不明であることが多い。そういった中で、最大の仮名草子作家である浅井了意が、多くの写本や奈良絵本・絵巻を書写していたことが明らかになった。また、一世代後の女流往来物作家である居初つなも、同じように、多くの写本や奈良絵本・絵巻を書写していたことが明らかになった。居初つなについては、三百年以上前に、女性が絵師と本文の書家を兼ねていたことが、あらためて注目されてきた。そのかわいらしい絵とあいまって、世界的にも珍しい女流絵本作家として、その存在意義を増していくものと思われる。
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