• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

ヴィクトリア朝以降の英国ナショナル・アイデンティティ構築に関する融合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21320055
研究機関法政大学

研究代表者

丹治 愛  法政大学, 文学部, 教授 (90133686)

研究分担者 西川 克之  北海道大学, 大学院メディア・コミュニケーション研究科, 教授 (00189268)
中井 亜佐子  一橋大学, 大学院言語社会研究科, 教授 (10246001)
アルヴィ なほ子(宮本なほ子)  東京大学, 総合文化研究科, 教授 (20313174)
原田 真見  北海道大学, 大学院メディア・コミュニケーション研究科, 准教授 (40348298)
冨山 太佳夫  青山学院大学, 文学部, 教授 (70011377)
草光 俊雄  放送大学, 教養学部, 教授 (90225136)
浜井 祐三子  北海道大学, メディア・コミュニケーション研究科, 准教授 (90313171)
渡辺 愛子  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10345077)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードナショナル・アイデンティティ / イングリッシュネス / ブリティッシュネス / 帝国主義 / コスモポリタニズム / 移民 / 田園と都市
研究概要

1.2012年7月15日に、連合王国ケント大学の長井香里およびBen Grantを招き、「帝国のテクスト」と銘打った公開講演会を開催した。Grantは「A Colonial Residence」というタイトルで、Elizabeth MelvilleのA Residence at Sierra Leone (1849)の精読をとおして、植民地に住むという体験がはらむセルフ・アイデンティティの諸問題を論じた。また、長井は「入れ籠の中の獣:帝国寓話としての『ジャングル・ブック』」というタイトルで、キプリングの物語の戦略が、いかに人間の自然に対する暴力を体現しているか、そして動物の表象がオリエンタリスト的な非西洋の構築とどのように絡み合っているかを論じた。
2.2013年3月18日から21日にかけて公開講演会を開催した。対象とした時代順にあげると、西川克之「ピクチャレスク・ツアーにおけるオーセンティックな風景」、草光俊雄「ゴシック建築の起源論争ージョン・カーターとイングリッシュネスの発見」、原田真見「『人種の交差』と英帝国」、丹治愛「『モーリス』、同性愛、イングリッシュネス」、浜井祐三子「第二次大戦後「多文化社会』論におけるイングリッシュネス」、渡辺愛子「イギリス文化政策におけるEnglishness」である。18世紀中葉から20世紀の後半まで、すなわち、産業革命以前の田園のイングランドの時代から、都市化と産業化していく連合王国の時代へ、そして大英帝国の時代をへて、ポスト植民地主義時代の英連邦の時代へとイギリスがさまざまなナショナル・アイデンティティの諸相をたどっていくなかで、ナショナル・アイデンティティがどのように構築されていったかをさまざまな観点から論じることをとおして、個々のメンバーの研究を歴史的連続性と主題的全体性へと総合化することになった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 「モダニズムにおけるジャンル横断的詩学 ヴァージニア・ウルフ『波』における小説と詩(1)」2013

    • 著者名/発表者名
      丹治愛
    • 雑誌名

      『英文學誌』(法政大学英文学会)

      巻: 第55号 ページ: pp. 1-16.

  • [雑誌論文] 「60年代ポップ革命  ビートルズとイギリス社会のヘゲモニックな関係」2013

    • 著者名/発表者名
      渡辺愛子
    • 雑誌名

      早稲田大学多元文化学会紀要

      巻: 第2号 ページ: pp. 166-85

  • [雑誌論文] Un-homely Welcome: The Resettlement of the Asians Expelled from Uganda(1972-74)2013

    • 著者名/発表者名
      Yumiko HAMAI
    • 雑誌名

      The East Asian Journal of British History

      巻: Vol.3 ページ: pp27-51

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「外国語外国文学会の現下の課題」、「教育の場から」2012

    • 著者名/発表者名
      丹治愛
    • 雑誌名

      『日本英文学会2012年度大会プロシーディングズ』

      巻: 第1巻 ページ: pp. 112, 117-18

  • [雑誌論文] 「霊の物質化 心霊主義的幽霊物語としての『ドラキュラ』」『亡霊のイギリス文学 豊穣なる空間』」2012

    • 著者名/発表者名
      丹治愛
    • 雑誌名

      『亡霊のイギリス文学 豊穣なる空間』

      巻: 第1巻 ページ: pp189-201

  • [雑誌論文] 「イザベラ・バード『日本奥地紀行』の観光社会学的分析の試み」2012

    • 著者名/発表者名
      西川克之
    • 雑誌名

      The Northern Review

      巻: 第38号 ページ: pp. 27-39

  • [雑誌論文] 「歴史を書くこと、未来を語ること 『ブラック・ジャコバン』と『三ギニー』の同時代性」2012

    • 著者名/発表者名
      中井亜佐子
    • 雑誌名

      『ヴァージニア・ウルフ研究』

      巻: 第29号 ページ: pp.27-41

  • [雑誌論文] 「黒い影、帝国の影」2012

    • 著者名/発表者名
      富山太佳夫
    • 雑誌名

      『<終わり>への遡航 ポストコロニアリズムの歴史と使命』

      巻: 第1巻 ページ: pp. 23-49

  • [学会発表] “Literature, Theory, Emotions: Natsume Soseki’s ‘Cosmopolitan’ Project.”2013

    • 著者名/発表者名
      Asako Nakai
    • 学会等名
      An Exploratory Study-Day and Forum: Commons, Politics, Education
    • 発表場所
      Warwick University (連合王国)
    • 年月日
      20130202-20130202
    • 招待講演
  • [学会発表] 「P.B.Shelleyとイタリアの新しい声」2012

    • 著者名/発表者名
      アルヴィ・宮本なほ子
    • 学会等名
      イギリス・ロマン派学会第38回全国大会
    • 発表場所
      熊本大学(熊本県)
    • 年月日
      20121220-20121220
  • [学会発表] 「ウェルズとショー 二人の生体解剖論争」「文学研究の持続可能性 ロマン主義時代における「環境感受性」の動態と現代的意義」2012

    • 著者名/発表者名
      丹治愛
    • 学会等名
      公開研究会特別講演
    • 発表場所
      東京大学駒場キャンパス(東京都)
    • 年月日
      20121007-20121007
  • [学会発表] 「戦後のイギリス社会におけるロックとポップの政治学」2012

    • 著者名/発表者名
      渡辺愛子
    • 学会等名
      多元文化学会第2回大会「文化論入門としてのポップ・カルチャー  多元文化のなかで」
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      20120620-20120620
  • [図書] 『アフリカ世界の歴史と文化 ヨーロッパ世界との関わり』2013

    • 著者名/発表者名
      草光俊雄(北川勝彦と共編著)
    • 総ページ数
      277頁
    • 出版者
      放送大学教育振興会
  • [図書] 『文学の福袋(漱石入り)』2012

    • 著者名/発表者名
      富山太佳夫
    • 総ページ数
      357頁
    • 出版者
      みすず書房

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi