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2009 年度 実績報告書

14-16世紀イギリスの写本、印刷本を対象としたデジタル書物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21320059
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

松田 隆美  慶應義塾大学, 文学部, 教授 (50190476)

研究分担者 徳永 聡子  慶應義塾大学, 文学部, 助教 (60453536)
キーワード西洋中世写本 / 西洋初期刊本 / 書誌学 / 書物史 / イギリス / デジタル化 / XML / キャクストン
研究概要

15-16世紀にフランス語と英語で複数の版が刊行された挿絵入りの教訓書、『羊飼いの暦』の英語版(London, 1556)とフランス語版(Paris,1497)-慶應義塾図書館蔵-を主たる対象として、そのデジタル・エディションを充実させるとともに、同時期に刊行された時祷書刊本との比較研究を、その形態的特徴と内容比較の両面において進めた。『羊飼いの暦』に関する研究成果は、平成22年度中に刊行する予定である。さらなる書物史的比較研究の資料として、15世紀末に北フランスで制作された写本の時祷書について、その内容と挿絵の様式について調査し、その成果を刊行した。
慶應義塾図書館が所蔵する西洋神話学に関する初期刊本を対象として、詳細な書誌記述と所有者による書き込みの調査をおこない、そのコレクションの一部を11月に図書館にて展示、解説した。初期刊本の調査により、中世末期から17世紀にかけてのギリシャ・ローマ神話学の受容を書物史的視点から具体的に跡づけることができた。
慶應義塾図書館が所蔵する西洋貴重書のオンライン・データベースの発展構築に向けて、日吉メディアセンターが所蔵する貴重書の書誌調査を行い、コレクションの一部を用いて「中世主義」をテーマとした貴重書展を7月から8月にかけて開催した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 『D.S.Brewer旧蔵神話学コレクション展』解題目録2010

    • 著者名/発表者名
      徳永聡子、松田隆美
    • 雑誌名

      慶應義塾大学日吉紀要 英語英米文学 56

      ページ: 27-47

  • [雑誌論文] 中世の〓獄のヴィジョンとそのゆらぎ2010

    • 著者名/発表者名
      松田隆美
    • 雑誌名

      創文 527

      ページ: 41-44

  • [雑誌論文] 15世紀後半にルーアンで制作された時祷書(慶應義塾図書館蔵)の書物史的研究2009

    • 著者名/発表者名
      松田隆美
    • 雑誌名

      慶應義塾図書館の蔵書(佐藤道生編)

      ページ: 157-71

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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