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2010 年度 実績報告書

辺境と異境―非中心におけるロシア文化の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 21320061
研究機関北海道大学

研究代表者

望月 恒子  北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90261255)

研究分担者 諌早 勇一  同志社大学, 言語文化教育研究センター, 教授 (80011378)
谷古宇 尚  北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (60322872)
中村 唯史  山形大学, 人文学部, 准教授 (20250962)
岩本 和久  稚内北星学園大学, 情報メディア学部, 教授 (40289715)
越野 剛  北海道大学, スラブ研究センター, 助教 (90513242)
キーワードロシア文化 / 辺境 / 文化接触 / 亡命
研究概要

1.非中心におけるロシア文化を研究するにあたり、今年度はロシア亡命文化を重点的に取り上げた。2011年11月19日、20日に同志社大学で国際研究集会「亡命と芸術-異境のロシア文化」を開催し、中国チチハル大学から、中国における亡命ロシア文学の第一人者である李延齢教授、ロシア映画芸術科学研究所から亡命ロシア映画の専門家ナタリア・ヌシノヴァを講師として招聘した。研究集会では研究代表者である望月、研究分担者である諌早、協力者である塚田力の他に、ロシア人研究者3名(メーリニコヴァ、マリコヴァ、スレイメノヴァ)も報告を行った。従来、ヨーロッパのロシア亡命文学研究に重点が置かれてきたが、中国・日本における亡命者の状況と活躍、さらに文学以外の映画・宗教等の分野にも視野を拡げたこと、中国・ロシア・日本の研究者が共同研究に着手したことが、成果として挙げられる。国際研究集会の成果は2011年3月にロシア語による研究報告集として出版された。なお辺境におけるロシア文化研究も進め、報告集にはサハリン大学のヴィソコフやイコンニコヴァの論文を収録した。
2.本科研メンバーは海外での現地調査も積極的に行った。研究代表者の望月は4月から5月にかけて、モスクワ、オリョール(特にブーニン記念館)、トゥーラで現地調査・研究交流を行った。分担者の谷古宇は2011年ウラジオストックのロシア美術家同盟支部で作品調査を行った。研究協力者の宮川絹代は、エレツ大学で開催された国際学会「I.A.ブーニンと21世紀」において研究報告を行った。研究協力の成果として、エレツ大学教員と宮川の共同論文を、上記の研究報告集に収録した。第一次ロシア亡命文学の中心人物であるブーニンの故郷の記念館および大学との交流は、以前から行ってきたが、論文や研究報告等の成果に結びついた。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Творчество Гайто Газданова в 1930-е годы2011

    • 著者名/発表者名
      望月恒子
    • 雑誌名

      辺境と異境-非中心におけるロシア文化の比較研究

      巻: No.2 ページ: 32-39

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Гражданская война и исход с точки зрения писателя-змигранта Набо кова2011

    • 著者名/発表者名
      諌早勇一
    • 雑誌名

      辺境と異境-非中心におけるロシア文化の比較研究

      巻: No.2 ページ: 40-47

  • [雑誌論文] ガイト・ガズダーノブ『夜の道路』について -1930年代の亡命ロシア文学とパリ-2010

    • 著者名/発表者名
      望月恒子
    • 雑誌名

      北海道大学文学研究科紀要

      巻: 第132号 ページ: 45-67

  • [雑誌論文] Художественное время и пространство в рассказе И. Бунина 《Поздний час》2010

    • 著者名/発表者名
      宮川絹代
    • 雑誌名

      辺境と異境-非中心におけるロシア文化の比較研究

      巻: No.2 ページ: 100-114

  • [学会発表] 「見落とされた世代」の作家、ガイト・ガズダーノブ2010

    • 著者名/発表者名
      望月恒子
    • 学会等名
      国際研究集会「亡命と芸術-異境のロシア文化」
    • 発表場所
      同志社大学今出川キャンパス(京都市)
    • 年月日
      2010-11-19
  • [学会発表] 亡命作家ナボコフの目から見た内戦と脱出2010

    • 著者名/発表者名
      諌早勇一
    • 学会等名
      国際研究集会「亡命と芸術-異境のロシア文化」
    • 発表場所
      同志社大学今出川キャンパス(京都市)
    • 年月日
      2010-11-19
  • [学会発表] 境界をめぐる思考:近代ロシアのコーカサス・イメージ2010

    • 著者名/発表者名
      中村唯史
    • 学会等名
      東北学院大学オープン・リサーチ・センター公開講演会「コーカサスとヨーロッパ」
    • 発表場所
      東北学院大学(仙台市)
    • 年月日
      2010-09-25
  • [学会発表] "Остров Сахалин" А.П. Чехова и современная японская литература2010

    • 著者名/発表者名
      岩本和久
    • 学会等名
      Международная научно-практическая конференция "А.П. Чехов и Сахалин : взгляд из XXI сголетия"
    • 発表場所
      ユジノサハリンスク,ロシア
    • 年月日
      2010-09-22
  • [学会発表] The Chernobyl Disaster in Contemporary Belarusian Culture2010

    • 著者名/発表者名
      越野剛
    • 学会等名
      国際中東欧学会(ICCEES)
    • 発表場所
      ストックホルム,スウェーデン
    • 年月日
      2010-07-28
  • [図書] フロイトとドストエフスキイ-精神分析とロシア文化2010

    • 著者名/発表者名
      岩本和久
    • 総ページ数
      232
    • 出版者
      東洋書店

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公開日: 2012-07-19  

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