研究課題/領域番号 |
21320063
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田口 紀子 京都大学, 文学研究科, 教授 (60201604)
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研究分担者 |
吉川 一義 京都大学, 文学研究科, 教授 (30119870)
増田 真 京都大学, 文学研究科, 准教授 (10238909)
永盛 克也 京都大学, 文学研究科, 准教授 (10324716)
杉本 淑彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (30179163)
王寺 賢太 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (90402809)
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キーワード | フランス文学 / 歴史叙述 / リアリズム / フィクション |
研究概要 |
平成22年度は昨年度に引き続き、「歴史」と「文学」という二つのディシプリンが、フランスにおいてどのように確立したか、その後いかに相互に影響を与えながら別のエクリチュールを持った学問分野へと展開したかを検証する作業を行った。年度末にはその成果の一端を、「フランス文学における歴史記述 総合書誌」としてとりまとめた。内容は順次充実させていく予定である。また分担者の担当領域の個別的調査研究に加えて、以下の研究会を公開講演会として開催した。 1) 6月17日(木)午後17時 報告者 エリック・アヴォカ(京都大学文学研究科准教授) 「ジョレスによるフランス革命:社会主義的歴史と文学的エクリチュール」 2) 11月9日(火)午後16時30分 報告者 リーズ・アンドリエス(フランスCNRS主任研究員) 「18世紀における山賊:古文書から小説へ」 3) 12月1日(水)午後17時 報告者 フランソワ・ラスティエ(フランスCNRS主任研究員) 「バルザックの登場人物たち:リアリズムか強迫観念か?テクストの意味論と解釈学」 4) 1月31日(月)午後4時 報告者 王寺賢太(人文科学研究所 准教授) 「レナル『戦争史』におけるヨーロッパ近代の系譜学」 平成23年11月に、これまでの研究成果を世に問う機会として、国際シンポジウム"Comment la fiction fait histoire : emprunts, echanges, croisements"を開催予定であるので、海外の研究者に対する出席交渉などの準備もすでに開始している。
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