研究課題/領域番号 |
21320068
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
大野 圭介 富山大学, 人文学部, 准教授 (30293278)
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研究分担者 |
谷口 洋 奈良女子大学, その他部局等, 教授 (40278437)
石川 三佐男 秋田大学, その他部局等, 名誉教授 (70222974)
田宮 昌子 宮崎公立大学, 人文学部, 准教授 (70316199)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 中国文学 / 楚辞 / 楚文化 / 国際研究者交流 / 中原文化 / 出土資料 / 戦国期 / 先秦 |
研究概要 |
本年度は最終年度であり、研究を集大成する活動を行なった。 その一つは、中国湖北省を訪問しての現地調査である。これは、8月18日に日本を出発し、8月24日に帰国するスケジュールで、代表者大野、分担者石川、同田宮、同矢田、協力者中村の五人が参加した。(ただし中村は上海で合流) 現地では、これまで楚辞学会や本科研を通じて交流を深めてきた中国の学者の協力を仰ぎ、湖北省武漢市において湖北省博物館所蔵資料の実見、湖北省荊州市において荊州博物館所蔵資料の実見、発掘作業中の熊家冢墳墓の視察、上海市において上海博物館所蔵資料の実見を行なった。どの資料も貴重なものであったが、とりわけ熊家冢墳墓の発掘現場を視察できたことは、遺跡そのものを体験できたこと、及び文物保護のための取り組みを間近で感じ取れたことの二点が大きな成果で、本研究に対しも触発するところが大きかった。また、各所で現地の研究者とも積極的に交流を持ち今後更に研究を発展させるための手がかりとした。 もう一つは、科研による研究成果を世に問うための論集出版準備である。分担者石川の平成23年10月における口頭発表「古代楚王国の国策から見た楚辞文学の発生と展開」を軸に、代表者・分担者・協力者の研究成果を『楚辞と楚文化の総合的研究』として出版する準備を進め、科研の研究成果公開促進費に応募して費用の手当を図った。幸い平成25年度中に出版する目途がついたため、各自原稿完成に向けての作業を鋭意進めている。 また本研究に関連する実績として、分担者谷口が『漢書』礼楽志所載の郊祀歌十九章の訳注を完成し、公開を準備中である。代表者大野も本研究の過程で中国先秦時代の隠者・隠士・逸民の故事やそこに記された詩歌の本質をつかむ端緒を得て、口頭で発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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