研究課題/領域番号 |
21320069
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田所 光男 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (40179734)
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研究分担者 |
松本 伊瑳子 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (00093071)
柳沢 民雄 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (80220185)
藤井 たぎる 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (00165333)
水戸 博之 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (80262921)
長畑 明利 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (90208041)
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キーワード | 比較文学 / 思想史 / 政治学 / 社会学 / 言語学 |
研究概要 |
特別な差異のために二級構成員とみなされている少数者の状況を<マイノリティ状況>と捉え、20世紀以降の世界の多様な分野におけるマイノリティ状況を解明しつつ、その状況を規定する多様な共生言説の問題性を検討した。今年度は以下の3点を重点項目とした。 1.4名が海外出張。松本伊瑳子(研究分担者)は、ストラスブールとストックホルムの高齢者施設において、認知症高齢者の受け入れ体制についてフィールド調査を行い、またストラスブール大学の研究者と意見交換を行った(2009年8月9月)。水戸博之(研究分担者)は、ブラジリア大学とブエノスアイレス大学において、インカルチュレーションと解放の神学に関わる資料調査を行った(2010年3月)。六鹿桂子(研究協力院生)は、中国雲南省徳欽県において一妻多夫婚に関するフィールド調査を行った(2009年11月)。高峡(研究協力院生)は、韓国・慶州大学で開催された第1回東アジア文学・文化国際新人研究者学術交流会で、「描かれ・翻訳された上海の人力車-『黄包車』の版画と文字-」と題する研究発表を行った(2010年2月)。 2.呉世榮氏(ソウル大学名誉教授)と王建新氏(中国・中山大学教授)を招聘して、国際シンポジウム『マイノリティ状況と共生言説』を開催した(名古屋大学、2010年3月)。田所光男(研究代表者)と布施哲(研究分担者)、及び姜信和(愛知大学非常勤講師)、六鹿桂子(研究協力院生)、磯部美里(研究協力院生)も研究発表を行い、上記二氏とともに、現代の東アジアにおける多様なマイノリティ状況について意見を交換した。財団法人日韓文化交流基金のサイトでも紹介され、外部からも多数の聴取者があった。 3.書籍・CD・DVDを購入したり、インターネットを利用したりして、資料を収集した。 4.本科研メンバーを中心にして、比較マイノリティ学研究会を立ち上げ、雑誌『比較マイノリティ学』第1号を発行した。
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