研究課題/領域番号 |
21320069
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田所 光男 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (40179734)
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研究分担者 |
柳沢 民雄 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (80220185)
藤井 たぎる 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (00165333)
水戸 博之 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (80262921)
長畑 明利 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 教授 (90208041)
鶴巻 泉子 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 准教授 (70345841)
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キーワード | 比較文学 / 思想史 / 政治学 / 社会学 / 言語学 |
研究概要 |
全体社会の中で特別な差異のために多かれ少なかれ二級構成員とみなされている少数者の状況を<マイノリティ状況>と捉え、20世紀以降の世界の多様な分野におけるマイノリティ状況を解明しつつ、その状況を明示的にあるいは暗黙のうちに規定する多様な共生言説の問題性を検討した。今年度の活動の重点は以下の通りである。 1. 国際シンポジウムの開催:徐冰教授(中国・東北師範大学)、フランソワーズ・リヨネ教授(カリフォルニア大学)、ナンダ・シン准教授(ネパール・トリブヴァン大学)、シーラ・ウォン上級講師(モーリシャス大学)を招聘して、国際シンポジウム『マイノリティ状況と共生言説II』を開催した(名古屋大学、2011年3月)。田所光男(研究代表者)と布施哲(国際言語文化研究科准教授・研究分担者)、及び、研究協力院生である六鹿桂子、磯部美里、イザベル・ビロドーも研究発表を行い、とりわけ、アジア、アフリカ地域におけるマイノリティ状況について議論を深めた。 2. 学術講演会の開催:カルロス・アスンサオン教授(ポルトガル、トラス・オス・モンテス・エ・アルト・ドウロ大学)、アブデラフィド・アムシュ教授(リール第一大学)を招請して学術講演会を開催し、ポルトガルとブラジルのポルトガル語の関係について、1960年代以降のフランス社会におけるマグレブ移民のアソシエーション活動について、議論を深めた(2010年5月と10月)。 3. 海外調査:田所光男が、フランスのいわゆる「教皇のユダヤ人」の故地、アヴィニョン、カルパントラ、カヴァイヨンにおいて調査を行ない、貴重な資料を収集した(2010年8月)。 4. 『比較マイノリティ学』第二号の発行:昨年度に行った国際シンポジウム『マイノリティ状況と共生言説』の発表者の研究論文、および、本年度の上記学術講演会の講演者の論文を集成したものである(2011年3月)。
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