研究課題/領域番号 |
21320070
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高田 時雄 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60150249)
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研究分担者 |
辻 正博 京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (30211379)
永田 知之 京都大学, 人文科学研究所, 助教 (80402808)
玄 幸子 関西大学, 外国語学部, 教授 (00282963)
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キーワード | 中国語 / 敦煌学 / 写本学 / 中国史 |
研究概要 |
人文科学研究所における高田の主宰する研究班、およびそれとは連携しつつ独立して定期開催している俄蔵敦煌文献研読会の例会を通じて、ロシア所蔵の敦煌吐魯番文献に対して個別的検討を加えると共に、既刊目録の補遺をおこなうべく各種文献情報の収集を行った。また研究代表者及び研究分担者、研究協力者計6名は、2010年9月3日にサンクト・ペテルブルグのロシア科学アカデミー東洋写本研究所に於いて開催されたSecond Meeting of the Roundtable "Talking about Dunhuang on the Riverside of the Neva"(第二届圓卓會議"涅瓦河畔談敦煌")に出席し、研究成果を発表するとともに、同研究所図書室に於いて敦煌写本の原件につき調査を行った。ロシア所蔵写本の現物に接することで、図録では不確かであった問題の幾つかを解決することが出来たのは幸いであった。この研究集会の成果は次年度英・中の両語で公刊予定である。高田はまた2010年10月に滞在中の北京で、東洋写本研究所のポポヴァ所長と意見交換をする機会があり、今後の緊密な連携を確認した。本年度の代表者及び分担者の研究成果の一部は、2011年3月刊行の『敦煌写本研究年報』第5号に掲載され、ネット上でも公開されている。成果の速報性の点で、この『年報』の定期刊行はきわめて有用であると信じる。また俄蔵敦煌文献研読会の活動とも連動しながら、ロシア所蔵敦煌吐魯番写本の異体字データベースを作成しており、近くその試行版を公開する予定である。
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