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2010 年度 実績報告書

朝鮮語史の国際的共同研究のための研究資源基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 21320075
研究機関東京外国語大学

研究代表者

伊藤 英人  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 准教授 (80251560)

研究分担者 伊藤 智ゆき  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (20361735)
趙 義成  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 准教授 (20343725)
南 潤珍  東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 准教授 (30316830)
村田 寛  福岡大学, 人文学部, 准教授 (30346738)
キーワード朝鮮語 / 電子化 / データベース / 歴史言語学 / 研究資源共有 / 形態素解析 / 司訳院対訳資料 / アクセント
研究概要

22年度は,当初の計画通り,以下の研究・作業を行った。
1)重要朝鮮語文献の調査・電子化:原本の書誌的調査(日本・韓国)と合わせ,東京外国語大学図書館及び東京大学文学部小倉文庫所蔵朝鮮語文献の電子化(高精度デジタルカメラによる撮影)を行った。撮影文献の基礎的な書誌学的情報はリストにまとめ,一部文献については解題執筆を行った。また小倉文庫所蔵文献について,既に発表されている日本語目録とは別に,韓国語版の目録を作成した。一方,中期,近世,開化期の各種朝鮮語資料と司訳院漢学資料のテキストファイル化を進め,一部文献についてはKWIC索引を作成した。
2)小倉進平主要著作の入力:小倉進平(1944没,著作権消滅)の主要著作のうち,「郷歌及び吏読の研究」と「国語及び朝鮮語のため」について電子テキスト化し,オンラインデータベースとして公開した(http://www.krling.com/)。
3)データ類の研究現場への適用:電子化済のテキスト類を用い,朝鮮語史統語論・形態論・音韻論研究における様々なトピックについて研究を行った。例えば,中期朝鮮語各種文献に見られるアクセント研究(複合語アクセント研究,15世紀の楽譜である『致和平譜』に反映されたアクセントの研究),形態変化と類推に関する研究,漢文原典と諺解文との比較・対照研究,近代文献『捷解新語』における現在形の研究・音注とテキスト分析,開化期小説テクストに現れる否定文使用の調査・分析等を行った。これら研究を進める中で,既存データの有用な点・問題となる点の検討も行った。更に,電子化済テキスト類の全文検索と,フリーソフトによる形態素解析を試験的に行い,それにより分かち書きの単位や形態素解析用の辞書構築に関する研究も行った。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (6件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 〓〓〓〓〓+〓〓 〓 20〓〓 〓〓〓〓 〓〓〓 〓〓〓〓(小説資料でみる20世紀韓国語否定文の使用の様相)2011

    • 著者名/発表者名
      南潤珍
    • 雑誌名

      〓〓〓〓 〓〓(韓国語と文化)

      巻: 9 ページ: 289-318

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 原刊本『捷解新語』に現れる朝鮮語の現在形に関する-考察2011

    • 著者名/発表者名
      村田寛
    • 雑誌名

      『人文論叢』(福岡大学)

      巻: 42-4 ページ: 1003-1028

  • [雑誌論文] 15世紀朝鮮語の形態素解析について2011

    • 著者名/発表者名
      須賀井義教・村田寛
    • 雑誌名

      『近畿大学教養・外国語教育センター紀要(外国語編)』(近畿大学教養・外国語教育センター)

      巻: 1-2 ページ: 41-56

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 朝鮮半島の書記史-不可避の自己としての漢語-2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤英人
    • 雑誌名

      続「訓読」論(勉誠出版)

      ページ: 143-161

  • [雑誌論文] 致和平譜に反映した中世語声調について(原文韓国語)2010

    • 著者名/発表者名
      福井玲
    • 雑誌名

      『国語学』(韓国国語学会)

      巻: 57 ページ: 287-301

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Journal of East Asian Linguistics2010

    • 著者名/発表者名
      Chiyuki, Ito
    • 雑誌名

      Analogy and lexical restructuring in the development of nominal inflection from Middle to Contemporary Korean

      巻: 19-4 ページ: 357-383

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 致和平譜に反映した中声韓国語声調のアクセント論的解釈2010

    • 著者名/発表者名
      福井玲
    • 雑誌名

      東京大学言語学論集

      巻: 29 ページ: 3-16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 15世紀朝鮮語の形態素解析の試み-MeCabを利用して-2010

    • 著者名/発表者名
      村田寛
    • 雑誌名

      福岡大学研究部論集A:人文科学編

      巻: 10-3 ページ: 17-28

  • [学会発表] 〓〓〓〓近世中國語「翻訳」〓 〓〓 〓 〓 〓〓(朝鮮時代近代中国語「翻訳」に対する考察とその展望)2011

    • 著者名/発表者名
      伊藤英人
    • 学会等名
      第2回韓日韓国言語・文化国際学術大会
    • 発表場所
      東京外国語大学(東京)
    • 年月日
      2011-02-19
  • [学会発表] 小倉文庫の特徴について-中世語資料と対馬関連資料を中心に-(韓国語による発表)2010

    • 著者名/発表者名
      福井玲
    • 学会等名
      奎章閣韓国學研究院古文献國際ワークショップ2010
    • 発表場所
      慶南大学校(韓国)
    • 年月日
      2010-12-22
  • [学会発表] 類義関係からみた日本語と韓国語の語彙の対応関係2010

    • 著者名/発表者名
      南潤珍
    • 学会等名
      東京外国語大学国際日本研究センター対照日本語部門『外国語と日本語との対照言語学的研究』第3回研究会
    • 発表場所
      東京外国語大学語学研究所(東京)
    • 年月日
      2010-12-18
  • [学会発表] 捷解新語の音注とテキスト分析2010

    • 著者名/発表者名
      福井玲
    • 学会等名
      朝鮮語歴史言語学のための共有研究資源構築(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究プロジェクト研究会)
    • 発表場所
      東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(東京)
    • 年月日
      2010-12-04
  • [学会発表] 原刊本『捷解新語』に現れる朝鮮語の現在形に関する-考察2010

    • 著者名/発表者名
      村田寛
    • 学会等名
      日韓言語学者会議
    • 発表場所
      麗澤大学(千葉)
    • 年月日
      2010-11-13
  • [学会発表] 日韓言語学者会議2010

    • 著者名/発表者名
      南潤珍
    • 学会等名
      小説資料〓 〓〓 〓20世紀韓國語〓否定文使用様相(小説資料でみる20世紀韓国語否定文の使用の様相)
    • 発表場所
      麗澤大学(千葉)
    • 年月日
      2010-11-12
  • [図書] 訓民正音2010

    • 著者名/発表者名
      趙義成(訳注)
    • 総ページ数
      290
    • 出版者
      平凡社
  • [備考]

    • URL

      http://www.krling.com/

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公開日: 2012-07-19  

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