研究概要 |
言語リズム・タイミングに関して言語類型上異なる日本語、英語、クロアチア語、フィンランド語を音響的に比較した。結果、英語のアクセント実現は強さもピッチも相関があること、日本語アクセントには音圧が無関係ではないこと、クロアチア語の母音短長の比率は日本語やフィンランド語よりもずっと低く、ピッチと音圧と長さが相互に関連して統合的に音調の相違を生み出していることが分かった。それはフィンランド語にも一部当てはまると思われた。また、日本語L2は強勢の認知で二項対立に拘束される傾向があると判断された。呼吸メカニズムとの関連では,ポーズが言語リズムに重要な働きをしていることや、言語により胸筋・腹筋の動きは相当異なることが分かった。
|