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2012 年度 実績報告書

焦点・スコープ現象の統語・意味論的分析と音声実験・コーパス調査による検証

研究課題

研究課題/領域番号 21320084
研究機関神戸松蔭女子学院大学

研究代表者

西垣内 泰介  神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (40164545)

研究分担者 松井 理直  大阪保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00273714)
郡司 隆男  神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (10158892)
松田 謙次郎  神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (40263636)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードイントネーション / コーパス / スコープ / デジタル分析 / 削除現象 / 意味 / 文法 / 焦点
研究概要

本研究は、「焦点」とスコープに関わる言語現象を取り上げ,形式化の整った統語論・意味論・音韻論の方法で理論的に分析するとともに,音声実験や言語コーパス調査などによって理論的考察を実証することを目的とする。
【焦点と省略現象】(A) WH 疑問文に対する短い答えは島の制約から自由であるのに対し、(B) 対比を含む「はぎ取り」構文から派生すると考えられる短い返答は島の制約が強く働く現象について前年度からの考察をさらに進め、(A) のタイプの短い答えは削除に先立って移動操作が起こるのではなく、「その位置で」削除が起こり (delete in-situ), LF で移動が起こるのに対し、(B) のタイプでは削除に先立って焦点投射への移動が起こる旨の分析を考え、前年度までの (A) のタイプで「かきまぜ」が関与すると考えていた分析方法を改めて新たな分析の方向を追求した。【焦点とイントネーション】疑問文の解釈とイントネーションとの関連性について東京方言と佐賀方言との対比についての分析を進め、西垣内・日高 (2013) として発表した。【視点投射と再帰表現】本研究のテーマのひとつである多重投射について、特に視点に関わるものについて考察を進め、日本語の再帰表現の解釈が有意識条件に従う場合とそうでない場合について異なったタイプの視点投射が関与する旨の分析を発展させ、エンパシーや阻止効果との関わりについて分析を展開し、中国語などの言語での妥当性を検討した。【日本語条件文の「理解過程」】情報の既定性がどのような影響を及ぼしているかという問題について、Wason 選択課題の実験手法を用いた検証を行った。【日本語のアスペクトに関する修飾語】単純動詞に語彙概念構造に準拠した複合的な意味表示を与えることで、修飾語のスコープを含む解釈の可能性が予測できることを示した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] Reflexive Binding: Awareness and Empathy from a Syntactic Point of View2013

    • 著者名/発表者名
      Taisuke Nishigauchi
    • 雑誌名

      Journal of East Asian Linguistics

      巻: 未定 ページ: 未定

    • 査読あり
  • [雑誌論文] {Wh 構文の解釈と韻律構造―佐賀方言と東京方言の対照―2013

    • 著者名/発表者名
      西垣内 泰介・日高 俊夫
    • 雑誌名

      Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin

      巻: 16 ページ: 99-115

  • [雑誌論文] 語彙分解によるアスペクトの分析2013

    • 著者名/発表者名
      郡司 隆男
    • 雑誌名

      Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin

      巻: 16 ページ: 1-19

  • [雑誌論文] 論理的推論における既定情報と関連性の影響2013

    • 著者名/発表者名
      松井 理直
    • 雑誌名

      Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin

      巻: 16 ページ: 63-97

  • [雑誌論文] 「自己」動詞構文の構造と意味---再帰性と分離不可能所有構文---2012

    • 著者名/発表者名
      西垣内 泰介・阿部 雄一郎・日高 俊夫
    • 雑誌名

      日本言語学会第145回大会 予稿集

      巻: なし ページ: 274-279

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「自分」の「長距離束縛」と視点投射2012

    • 著者名/発表者名
      西垣内 泰介
    • 雑誌名

      畠山 雄二 (編)『日英語の構文研究から探る理論言語学の可能性』開拓社.

      巻: なし ページ: 127-141

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本語の攻防 【文法】 ら抜き言葉2012

    • 著者名/発表者名
      松田 謙次郎
    • 雑誌名

      日本語学

      巻: 31-15 ページ: 66-75

  • [雑誌論文] The Computational Process of "And-type" Conditionals in Japanese2012

    • 著者名/発表者名
      Michinao Matsui
    • 雑誌名

      Proceedings of the 34th Annual Meeting of the Cognitive Science Society

      巻: なし ページ: 2778-2778

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 条件文の理解過程における既定性と関連性の影響2012

    • 著者名/発表者名
      松井 理直
    • 雑誌名

      日本認知科学会第29回大会論文集

      巻: なし ページ: 234-243

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公開日: 2014-07-24  

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