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2012 年度 実績報告書

南アジア諸言語の類型論的研究-南アジア言語領域論の再検討

研究課題

研究課題/領域番号 21320085
研究機関総合地球環境学研究所

研究代表者

長田 俊樹  総合地球環境学研究所, 研究部, 名誉教授 (50260055)

研究分担者 大西 正幸  総合地球環境学研究所, 研究部, 外来研究員 (10299711)
高橋 慶治  愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (20252405)
児玉 望  熊本大学, 文学部, 教授 (60225456)
研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード南アジア諸言語 / 言語領域論 / 言語類型論
研究概要

本研究では、「南アジア言語領域論」を検証する。南アジアの諸言語は、歴史的観点から、インド=アーリヤ、ドラヴィダ、ムンダ、そしてチベット=ピルマの4つの言語グループに大別できるが、言語接触の結果、こうした語族を横断した共通の特徴を有するようになったとされる。こうした地域特徴は「南アジア言語領域論」として議論されてきた。本研究ではこの「南アジア言語領域論jをニつの方向から批判的に検証する。
第一は、これまで漠然と類似点だけが強調されてきた感のある「地域特徴」をそれぞれの言語グループに属する個別言語レベルの文法記述によって、いわばボトムアップの方法で検証することである。具体的には4言語グループの専門家が従来言語地域特徴として論じられてきた三つの重要な文法現象「感情語」「与格主語」「複合主語」を中心に、それぞれが専門にする言語データに基づいて、詳細に記述する。
第三にこれと並行して、最近発展著しい言語類型論の成果に照らし合わせ、これら個々の「地域特徴」の言語学的基準そのものや、その現象が南アジア以外の世界諸言語にどのように現れているかを検証する。このような過程を過して、「南アジア言語領域論」の慨念の有効性そのものを、広い見地に立って再検討する。具体的には、インド・アーリア語族のベンガル語、ドラヴィダ語族のテルグ語、ムンダ語族のムンダ語、チベット・ビルマ諸語のキナウル語の4言語を取り上げる。
研究を継続するなかで、言語類型論の基本となる言語地図の作製の重要性を意識し、その地図を作製してハーバード大学から2012年3月に刊行し、その後はこの類型論的特徴を盛り込んだ、文法を書くことをめざし、研究を続けてきたが、まだ文法書発刊にはいたっていない。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 種子島二型アクセントの境界特徴-自発談話音声資料の分析2013

    • 著者名/発表者名
      児玉望
    • 雑誌名

      ありあけ

      巻: 12 ページ: 31-50

  • [雑誌論文] 屋久島の二型アクセント-自発談話音声資料の分析2012

    • 著者名/発表者名
      児玉望
    • 雑誌名

      音声研究

      巻: 16(1) ページ: 119-133

    • 査読あり
  • [学会発表] RIHN's Indus project 2007-20122012

    • 著者名/発表者名
      長田俊樹
    • 学会等名
      South Asian Archaeology
    • 発表場所
      パリ
    • 年月日
      20120702-20120706
  • [図書] ニコラス・エヴァンズ『危機言語:言語の消滅でわれわれは何を失うのか』2013

    • 著者名/発表者名
      長田俊樹
    • 総ページ数
      505頁。翻訳分担
    • 出版者
      京都大学学術出版会
  • [図書] ニコラス・エヴァンズ『危機言語:言語の消滅でわれわれは何を失うのか』2013

    • 著者名/発表者名
      大西正幸
    • 総ページ数
      505頁。翻訳分担
    • 出版者
      京都大学学術出版会
  • [図書] 澤田英夫(編)『チベット=ビルマ系言語の文法現象 2: 述語と発話行為のタイプからみた文の下位分類』2013

    • 著者名/発表者名
      高橋慶治
    • 総ページ数
      203-224
    • 出版者
      東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所

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公開日: 2014-07-24  

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