研究課題/領域番号 |
21320090
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
G Yokota-M 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 教授 (90216242)
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研究分担者 |
渡辺 秀樹 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 教授 (30191787)
大森 文子 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 准教授 (70213866)
村上スミス アンドリュー 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 准教授 (60324836)
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キーワード | レトリック / 翻訳 / 比喩 |
研究概要 |
4年間プロジェクトの初年度では、恥と誇りの表現に用いられる比喩(自然の事物など)を対象として、4人のそれぞれの専門分野(ジャンル)における用例を収集・分類し、編纂者の注釈や異読も考慮して、その文学的伝統が現代人のコミュニケーション(自己表現と他者表象の両方)にどんな影響を及ぼすかについて研究を進めた。特に翻訳(ベオウルフやシェークスピアの邦訳、能謡曲や日本現代小説の英訳など)において、そのレトリック(比喩)がどう扱われるかについて注目し、日英双方の翻訳作業におけるズレを明らかにすることにより、異文化間コミュニケーションへの貢献も図った。 レトリック研究会を4回開催した(6月、8月、11月、2月)。または海外の大学に於いて3回(9月にプリンストン大学、11月にカリフォルニア州立大学アーヴァイン校およびシカゴ大学)発表・討論を行い、プロジェクトについて貴重なフィードバックを得た。特にプリンストン大学訪問の際、貴重書コレクション所蔵の詩人エズラ・パウンドの能謡曲の英訳に関する未発表原稿の電子化を行い、今後の本プロジェクトにおける大きな展開が期待される。 この一年間の研究成果を、アメリカ比較文学会全国大会(2010年4月)や言語文化共同研究プロジェクト2009「レトリックの文化と歴史性」(2010年6月刊行)で発表する予定である。
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