研究概要 |
1.適応型テストに関する研究を、開発者へのインタビュー、文献により深めた。 2.初級および中上級の漢字圏学習者、韓国人学習者、非漢字圏学習者、計約300名にしてpre-placementテスト(コンピュータによる簡易型穴埋め式文完成テスト)を試行し、さらにWEBによる日本語テスト(TTBJ:筑波日本語テスト集)を実施した。適応型テスト作成のために有効な問題項目を検討した。 3.SPOT形式を応用した「漢字SPOT」(コンピュータ版)を開発し、漢字力を考える上での音の影響と文字の影響の関係について母語群別に分析を進めた。 4.TTBJをサンディエゴ大学(アメリカ)で実施し、研究協力者の當作靖彦教授とテストの有効性や現テストの課題について検討を重ねた。そのほか、京畿道外国語教育研修院(韓国)、愛媛大学他国内外の研究機関においても試用し、OSの違いやコンピュータの端末により生じる問題などの確認を行い、プログラム改善を図った。 5.問題形式の改善や解答形式に多様性を持たせられるように、TTBJの新システムの開発をスタートした。 6.運用力を含めた文法テストとして文完成テスト計60問を作成し、データの収集、分析を進めた。 7.ATJ2010 ANNUAL CONFERENCE(アメリカ、シカゴ),中国大学日本語日本語教育国差シンポジウム(中国、上海)、JSAA-ICJLE国際研究大会(オーストラリア、シドニー)他で研究成果を発表し意見交換を行った。
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