研究課題/領域番号 |
21320092
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
仁科 喜久子 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (40198479)
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研究分担者 |
阿辺川 武 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構, (新領域融合研究センターDBCLS)新領域融合研究センター, 融合プロジェクト特任研究員 (00431776)
村岡 貴子 大阪大学, 留学生センター, 教授 (30243744)
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キーワード | 作文支援 / 共起表現 / 作文表示 / コーパス |
研究概要 |
日本語教育におけるe-Learning分野の研究として、日本語統合学習支援システム「ひのき」を構築し、国内外の日本語学習者のニーズに対応することを目的とする。既に公開している読解支援システム「あすなろ」、作文支援システム「なつめ」を統合し、「タスク練習サイト」を加えることで、より効果的な日本語学習方法を究明するものである。作文収集、誤用分析、学習者の学習行動の観察、システム評価および学習者評価の実験を行い、学際的・国際的な研究組織を活かし、大規模日本語均衡コーパス(BCCWJ)を用いて日本語教育教材のための新たな分析方法を確立し、遠隔地でも可能な学習方法を複眼的な評価を実施することで実現することを目指す。本年度の成果は下記の通りである。 1、コーパスの収集と分析:大学院で学ぶ学習者には論文・レポートの作成支援のために科学技術学術論文誌、教科書などの新たな利用可能なテキストを処理作成した。 2、読解と作文のための文章の分析:コーパスを文章(ディスコース)、文、語の各層ごとに分析し、学術論文というジャンルをプロトタイプ化を試みた。 3、ジャンルの判定方法の検討:ジャンル判別のアルゴリズムを検討した。 4-1、誤用分析:学習者誤用データを3000文を入力し、ディスコース、構文、語彙と総合的な分析を行い、タグ付けをした。また学習者情報も入力した。 4-2、要約文とパラフレーズの誤用分析:パラフレーズにおける誤用原因を分析した。 5、共起表現の分析:副詞の呼応:大規模コーパスからの共起表現と例文を抽出した。 6、文の難易度の分析:文長と接続詞の関係や係り受けの深さをもとにした文のわかりやすさを示す基準を再検討した。 7、例文表示のための研究:著作権許可のあるものを表示した。 8、誤用表示システム:3000文の学習者データのディスコース、構文、語彙を分析した。
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