研究課題/領域番号 |
21320101
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
富盛 伸夫 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (50122643)
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研究分担者 |
根岸 雅史 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (50189362)
川口 裕司 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (20204703)
山本 真司 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 准教授 (50251559)
黒澤 直俊 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (80195586)
矢頭 典枝 神田外語大学, 外国語学部, 講師 (10512379)
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キーワード | ボローニャ・プロセス / 高等教育 / EU / 外国語教育政策 / 言語能力評価 / 外国語能力検定 / 多国籍 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
本研究は、第1に、ボローニャ・プロセスにより高等教育の変革が進行しつつあるEU諸国の外国語教育政策、特に、高等教育における言語能力評価システムと大学等での具体的実践を調査・検証しつつ、我が国の高等教育における外国語能力評価方法の実態調査をもとに対照研究をする。第2に、日本の外国語能力検定試験の到達度評価基準の問題点を検証する。この目的を達成するために以下の研究活動を行った。 (1)EU諸国の高等教育機関における外国語教育制度改革の動向調査と情報収集:現在EUで進められている大学等の言語教育制度改革の最新の取り組み状況をオランダ・ライデン大学、フランス・レンヌ大学、国立東洋言語文化学院(INALCO)、ベルギー・ルーヴァン大学等で現地調査を行った。 (2)EU諸国における第1外国語教育・第2外国語の能力評価基準と測定方法に関する最新動向調査:EUおよび周辺諸国の大学等の外国語教育制度立案者や言語教育従事者(教師等)を対象に、第1外国語教育・第2外国語の能力評価基準と測定方法に関する聞き取り調査を行い、これをふまえ次年度の研究準備をした。 (3)日本の外国語能力検定試験の到達度評価基準に関する通言語的共通性と透明性の検証:(C班)特に、フランス語の国内の能力検定試験について、過去の問題をデータベース化し級別到達度評価の根拠、中等・高等教育機関での単位認定・教材・学習への活用実態などについて調査した。 (4)上記の研究成果を、東京外国語大学語学研究所との共催で報告会を開催し次年度への準備作業を行った。 (5)平成21年6月にシンガポール国立大学言語研究センターCHAN所長により、「いま大学に必要な言語教育とは-シンガポール国立大学の試みから-」と題した講演会を行い、国際研究連携的活動を実施した。
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