研究課題/領域番号 |
21320105
|
研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
山内 豊 東京国際大学, 商学部, 教授 (30306245)
|
研究分担者 |
峯松 信明 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90273333)
川村 明美 東京国際大学, 言語コミュニケーション学部, 准教授 (30326996)
HUSKY Kay 東京国際大学, 商学部, 准教授 (50237955)
西川 惠 東海大学, 外国語教育センター, 准教授 (10453705)
染谷 泰正 関西大学, 外国語学部, 教授 (40348454)
|
キーワード | シャドーイング / 自動評価 / 手動評価 / 観点別評価 / 発音評価 / 韻律評価 / 総合的熟達度 / 音声情報処理 |
研究概要 |
音響モデルを基にしたGOP (Goodness of Pronunciation)による自動評価の妥当性をより精緻に探求するため6つの観点を設定し,これらの相互関係と自動評価に強い影響を与えている要因を調査した。英語熟達度の異なる日本人英語学習者36 名(TOEIC 得点で200 点台から900 点台)が同一の英文パッセージをシャドーイングした音声を自動評価し,続いて,同じ音声データを英語教育のベテラン教員が,次の6つの観点ごとに採点した。①5 段階による全体的印象評価 ②英文パッセージに含まれる総単語数に対して,シャドーイングで正しく再生された単語は何語あったかを数える全単語再生率に基づく評価 ③英文パッセージ全体に対する5段階の発音評価 ④英文パッセージの中でポイントになる単語や語句をいくつか事前に選定し,それらができているかどうかに基づく発音評価 ⑤英文パッセージ全体に対するリズム・イントネーションの5段階評価 ⑥英文パッセージの中でポイントになる単語や語句のリズム・イントネーション評価。教員による手動評価得点を観点ごとに平均し,GOP を基にした自動評価に対する各観点とのPearson の相関係数を算出した。全体的印象とは0.843,全単語再生率とは0.733,ポイントになる単語の発音とは0.750,全体的発音とは0.781,ポイントになる語句のリズム・イントネーションとは0.435,全体的リズム・イントネーションとは0.391,TOEIC スコアに基づく総合的熟達度とは0.895という結果が得られた(p<0.01)。自動評価との相関が高く,自動評価に与える影響が強いと考えられる要因は,全体的印象評価, 発音評価,全単語再生率,総合的熟達度であり,韻律面は比較的弱く,今後は韻律面をより精巧に評価する機能を本システムに搭載していくことが重要であることが明らかになった。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|