研究課題/領域番号 |
21320109
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
原田 康也 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (80189711)
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キーワード | 学習者コーパス / 発話データ / アノテーション / デジタル録音 / デジタルビデオカメラ / 自律的相互学習 / 学習履歴 / オーディエンス |
研究概要 |
(1)研究代表者が担当する英語クラスの受講生を中心としてデータ収集を進めた。 (1.1)テストスコア・アンケート情報・各種ファイル・音声データなどについて、外部組織・研究者との情報共有に協力の意向のある学生に同意書への記入を求めた。 (1.2)Versant English Testの試験用紙を配布し、学生に受験を促した。 (1.3)アンケート・試験用紙・同意書など紙媒体の資料を電子化して集積した。 (1.4)学生の学習活動の音声記録をデジタル無圧縮収録するとともに活動状況をビデオに収録した. (1.5)これまでに収録した音声データの一部について、部分的に書き起こしなどのタグ付与と分析を行った。 (1.6)上記のデータをもとに、日本人英語学習者の自発発話の特徴についての分析・検討を行った。 (2)Pearson Knowledge Tchnologiesを訪問して、データの分析と解釈について意見交換を行った。 (3)関連する国内・海外の学会・研究会等で研究の経過ならびに成果について報告した。 (4)2011年9月17日に他の科研費による研究計画と合同で研究集会を開催して、本研究計画の途中経過を中間報告した。 連携研究者として以下の研究者が本研究計画に参画した。 -中野美知子(早稲田大学・教授)-成田真澄(東京国際大学・教授) -楠元範明(早稲田大学・教授)-ストックウェル・グレン(早稲田大学・教授) -北原真冬(早稲田大学・教授)-星井牧子(早稲田大学・教授) -前野譲二(早稲田大学・助教) 研究協力者等として以下の者が本研究計画に参画した。 前坊香菜子(早稲田大学・インストラクター(非常勤)) 難波彩子(早稲田大学・非常勤講師) -横森大輔(京都大学・非常勤講師) -中村智栄(慶應大学大学院博士課程)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ収集については年次計画に沿って予定通りに進行している。データのタグ付与については、全体のデータ量に比すと限られた作業結果であるが、研究計画立案時に想定した範囲内であり、進行状況としては予定通りである。データの分析こついては、新たな研究協力者の参画により興味深い分析ならびに解釈が提案され、新たな研究計画の展開につながる知見を残り2年の研究計画期間内に取りまとめることが可能であると見込まれる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究計画も残すところ平成24年度と平成25年度の2年間となったが、継続的なデータ収集によって年度ごとの変化について調査することを目指して、これまでと同様に早稲田大学法学部1年生100名程度を対象としてデータ収集を継続する。データの書き起こしについては、予算規模ならびに熟達した作業者が限られることから小規模な作業となるが、データの分析について、連携研究者・研究協力者の知見などを活かしながら、新たな視点での研究を始めたので、今後の2年間についてはこうした観点での検討を進めたい。研究成果の公表については、他の科研費による研究計画などとの合同の成果発表の機会を用意しつつ、従来同様に次世代大学教育研究会・電子情報通信学会思考と言語研究会・日本英語教育学会年次研究集会で発表を行っていく予定である。
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