研究課題/領域番号 |
21320112
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中尾 知代 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (40207717)
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研究分担者 |
森 茂起 甲南大学, 文学部, 教授 (00174368)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 第二次世界大戦 / 戦争体験の継承 / 戦争記憶の継承 / オーラルヒストリー / ライフストーリー / PTSD / 国際関係 / ポストコロニアル |
研究概要 |
(冨田暁)インドネシア西カリマンタン州の日本軍による現地有力者殺害事件「ポンティアナック事件」のオーラルヒストリー史資料収集調査を中心に、日本軍占領期の記憶、記憶の継承、体験の表象化に関する調査を行った。現地での慰霊祭参加や地元の交流により予想を超えた成果を得た。続けてそれと対応するオランダのNIOD(戦争資料館)と国立文書館において戦前から戦後の関連資料を収集。また日本軍抑留者の慰霊祭に参与観察し、インドネシア側に残るPTSDの分析結果発表を日英で行う。 (中尾知代)英国側の元民間人抑留者の史資料がケンブリッジ大学図書館のアーカイブ化にあたり、資料調査を共同で行い、結果をケンブリッジの公開講座で公開講義。英女王の戴冠式60周年行事における日本の戦争の表象と位置づけを観察、バターン死の行進70周年記念の経験者・家族の記憶継承と対日意識調査。オーストラリア人民間人抑留者・元捕虜と若者の交流により日豪の意識の対応を観察。日本の外交政策と捕虜の表象の50年代の文化工作関係を整理し、知見をロンドン経済大学のアントニー・ベスト博士と協力しセミナーを開催。 (松岡正和)学会発表:成果を発表し、前年のビルマ調査の知見を整理しつつ、英国ナショナルアーカイブにて戦時中の植民地戦時期日本の対外的音楽工作についての基礎的研究を図書所収論文にまとめ、日本占領下シンガポールにおける文化工作の研究発表を行い「戦争の記憶」の創造・継承・忘却・戦時の文化の記憶の生成について討議した。 (森茂起)トラウマを抱えた人のライフヒストリーを扱い、自伝を作成治療技法、および戦争を中心とするトラウマ的事象の精神分析研究の二つの観点からライフヒストリーの意味を実施しつつ考察・研究。成果は学会参加と海外の研究組織における講演の形で研究発表を行った。論文を出版し、自伝制作を行う二つの治療技法(NET、ITT)の調査と実践を行った
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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