研究課題/領域番号 |
21320113
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研究機関 | 女子美術大学 |
研究代表者 |
原 聖 女子美術大学, 芸術学部, 教授 (20180995)
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研究分担者 |
藤井 毅 東京外国語大学, 大学院・総合国際学研究院, 教授 (20199285)
近藤 健一郎 北海道大学, 大学院・教育学研究院, 准教授 (80291582)
佐野 直子 名古屋市立大学, 大学院・人間文化研究科, 准教授 (30326160)
砂野 幸稔 熊本県立大学, 文学部, 教授 (60187797)
名和 克郎 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (30323637)
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キーワード | 言語政策史 / 多言語状況 / 国語 / 民族語 / 交易語 / 少数言 / 国際情報交換 / 中国:韓国:台湾 |
研究概要 |
5月29日に本年度の打ち合わせ、第1回研究会を東京で行った。研究代表者である原が、言語政策史に関する昨年来の議論、とりわけ『歴史学研究』(2010年11月号から2011年1月号)の特集「言語というポリティクス」を検討題材に挙げ、議論を行った。昨年度から延期になったシンポジウム「多言語状況の中の東アジア近代国家」を7月30日-31日に東京で開催し、19世紀末から20世紀はじめにかけての、日本、朝鮮、台湾、中国における言語政策史の比較を試みた。于錦恩(南京信息工科大学、研究協力者)と包聯群(東京大学研究員、研究協力者)による清末の言語政策に関する報告は議論を盛り上げるものであった。6月と8月に予定していた研究会は取りやめ、10月22日-23日に、東京で公開討論会のための準備会を開催し、主に研究分担者がこれまでの個別研究について報告し(研究分担者の近藤、砂野、佐野、藤井毅、名和、連携研究者の岩月と小森)、討議を行った。12月3日、東京で公開討論会を開催し、研究の総合化を試みた。国語民族語班(藤井毅、近藤、渋谷)、交易語帝国言語班(名和)、少数言語班(原、佐野、塚原)がそれぞれ報告を行い、連携研究者によるコメント(岩月、藤井久美子、山下、ハインリッヒ、小森)、および研究総括(原)をもとにした総合討論を行った。2012年2月5日、7月のシンポジウムの際に来日できなかった徐大明(南京大学、研究協力者)による講演会を開催し、言語政策史の国際比較を東アジアレベルで今後とも継続していくことを確認した。3月、原による研究総括、中国からの招聘者である于と徐の講演、また、研究協力者であるフフバートル(昭和女子大学)、三ツ井崇(東京大学)、李守(昭和女子大学)などの論文を掲載する報告書を出版した。
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