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2010 年度 実績報告書

南都における廃仏毀釈後の資料動態に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 21320116
研究機関独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所

研究代表者

吉川 聡  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 文化遺産部, 歴史研究室長 (60321626)

研究分担者 渡辺 晃宏  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 史料研究室長 (30212319)
キーワード近世東大寺文書 / 奈良の明治維新 / 興福寺神仏分離
研究概要

本年度も昨年度に引き続き、新修東大寺文書聖教の未整理分の調査を進めた。また、その既整理分の内、中村準一寄贈文書の重要資料の翻刻作業を進めた。
まず、新修東大寺文書聖教の未整理分については、東大寺図書館にて調査をおこない、第59函・61函・62函・63函・64函・65函・67函・68函等につき、ラベル貼り・パソコンへのデータ入力をおこなった。資料の内容は、東大寺年預のもとに集積された近世文書、中世以来東大寺が権益を持っていた周防国国衙領関係の近世文書、また中世~近世の聖教など、函によって様々である。寺内の各所で作成された資料が、近代に東大寺図書館に集積されていることを窺わせる。ただし、未整理分がまだ多く存在するので、まずはそれらの整理を進めて全体像の把握に努めることが重要である。
また、新修東大寺文書聖教の一部である中村準一寄贈文書については、本研究の調査によって一通り整理したところであるが、その中に含まれている明治維新時の日記について、翻刻作業を進めた。興福寺の唐院に仕えた中村家が残した日記であり、興福寺における明治維新の実態を示す資料である。今年度は慶応四年八月から十二月分を一通り翻刻した。ただし、なかなか読みにくい文字で書いてあり、現状ではとりあえず文字を起こしたに過ぎない。よって、奈良の明治維新を分析するためには、更なる釈文・内容の検討が不可欠である。また、その前後の年の日記も検討していく必要がある。
その他、平城宮跡周辺の旧家等が所持する、江戸~明治時代の資料の調査研究等をおこなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 整備以前の平城宮跡2010

    • 著者名/発表者名
      吉川聡
    • 雑誌名

      奈良文化財研究所紀要

      巻: 2010 ページ: 32-33

  • [雑誌論文] 石山寺一切経「大智度論」の基礎的検討2010

    • 著者名/発表者名
      吉川聡
    • 雑誌名

      石山寺資料叢書 史料篇第三

      ページ: 387-416

  • [図書] 明治時代平城宮跡保存運動史料集-棚田嘉十郎聞書・溝辺文四郎日記-2011

    • 著者名/発表者名
      吉川聡
    • 総ページ数
      237
    • 出版者
      独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
  • [備考]

    • URL

      http://www.nabunken.go.jp/bunka/history/yoshikawa.html

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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