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2009 年度 実績報告書

日唐宋律令法の比較研究と『新唐令拾遺』の編纂

研究課題

研究課題/領域番号 21320119
研究機関東京大学

研究代表者

大津 透  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (70194199)

キーワード日本史 / 古代史 / 律令法 / 唐令
研究概要

本研究は、北宋天聖令の発見を受けて、現在律令制研究の第一線にる研究者を統合して、近年の律令制研究の成果を吸収しながら天聖令の校訂した釈文を作成し、日唐宋令の比較研究と唐令の復原研究を進め、仁井田陞『唐令拾遺』や池田温『唐令拾遺補』の改訂版を作成し出版することを目的とする。
2006年11月に中国社会科学院歴史研究所の整理により刊行された『天一閣蔵明妙本天聖令校証』は上下2冊、750頁に及ぶ大著であり、そこに示された唐令復原案や論証の検討を、研究代表者と連携協力者計7名と研究協力者が令の篇目ごとに分担して行い、今年度は東京・湯河原・伊豆・群馬で計4回の研究会を全員参加の形で開き、研究成果を報告し、『新唐令拾遺』原稿作成の形式を討議したほか、東方学会のACTA ASIATICAの律令制研究特集(大津編集)のための準備もおこなった。
中国社会科学院歴史研究所のメンバーとの交流を継続しており、11月には研究代表者の大津は北京に招かれ歴史研究所で講演をおこない、連携協力者の坂上・辻・古瀬・丸山は台湾師範大学で開かれた天聖令の学術研討会に参加し、中国・台湾の唐代史研究者との国際学術交流を進展させ、律令制研究の国際的な拠点となっている。
12月には洛陽とその周辺の漢代・北魏から唐代に及ぶ史跡の精力的な調査旅行を行い、唐代の東都洛陽遺跡の発掘の見学をはじめ、唐代律令制の理解を深めた
(連携研究者:坂上康俊・古瀬奈津子・榎本淳一・丸山裕美子・辻正博・大隅清陽、研究協力者:吉永匡史・武井紀子)

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日唐営繕令営造関係条文の検討2010

    • 著者名/発表者名
      古瀬奈津子
    • 雑誌名

      「日本文化研究の国際的情報伝達スキルの育成」平成21年度活動報告書

      ページ: 285-289

  • [雑誌論文] 天聖令藍本唐開元二十五年令説再論2010

    • 著者名/発表者名
      坂上康俊
    • 雑誌名

      史淵 147

      ページ: 1-16

  • [雑誌論文] これからの律令制研究-その課題と展望-2010

    • 著者名/発表者名
      大隅清陽
    • 雑誌名

      九州史学 154

      ページ: 44-55

  • [雑誌論文] 北宋天聖令による唐日医疾令の復原試案2010

    • 著者名/発表者名
      丸山裕美子
    • 雑誌名

      愛知県立大学日本文化学部紀要 1

      ページ: 21-40

  • [雑誌論文] 日本古代倉庫制度の構造とその特質2010

    • 著者名/発表者名
      武井紀子
    • 雑誌名

      史学雑誌 118-10

      ページ: 1-37

    • 査読あり
  • [雑誌論文] (書評)榎本淳一著『唐王朝と古代日本』2010

    • 著者名/発表者名
      坂上康俊
    • 雑誌名

      法制史研究 59

      ページ: 236-241

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 吐魯番文書と日本律令制2009

    • 著者名/発表者名
      大津透
    • 雑誌名

      高田時雄編『漢字文化三千年』臨川書店

      ページ: 221-238

  • [雑誌論文] 解説2009

    • 著者名/発表者名
      大津透
    • 雑誌名

      関晃著『帰化人』講談社学術文庫

      ページ: 230-240

  • [雑誌論文] (書評)『唐研究』第14巻(天聖令特集)2009

    • 著者名/発表者名
      吉永匡史・武井紀子
    • 雑誌名

      唐代史研究 12

      ページ: 167-175

  • [学会発表] 天聖令与日本律令制研究-士農工商・国境・軍事2009

    • 著者名/発表者名
      大津透
    • 学会等名
      中国社会科学院歴史研究所学術講演会
    • 発表場所
      歴史研究所(北京)中国
    • 年月日
      2009-11-13
  • [学会発表] 再論《天聖令》藍本唐令《開元二十五年令》説2009

    • 著者名/発表者名
      坂上康俊
    • 学会等名
      新史料・新観点・新視角、『天聖令』国際学術研討会
    • 発表場所
      国立台湾師範大学(台北)台湾
    • 年月日
      2009-11-06
  • [学会発表] 唐日医疾令的復原与対比-対天聖令出現之再思考-2009

    • 著者名/発表者名
      丸山裕美子
    • 学会等名
      新史料・新観点・新視角、『天聖令』国際学術研討会
    • 発表場所
      国立台湾師範大学(台北)台湾
    • 年月日
      2009-11-06
  • [学会発表] シンポジウム「軍事と財政」司会および趣旨説明2009

    • 著者名/発表者名
      大津透
    • 学会等名
      唐代史研究会夏期シンポジウム
    • 発表場所
      強羅静雲荘(箱根)
    • 年月日
      2009-08-25
  • [図書] 唐宋時代刑罰制度の研究2010

    • 著者名/発表者名
      辻正博
    • 総ページ数
      542
    • 出版者
      京都大学学術出版会

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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