研究課題/領域番号 |
21320134
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研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
堀川 徹 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60108967)
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研究分担者 |
矢島 洋一 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (60410990)
磯貝 健一 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (40351259)
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キーワード | 中央アジア / イスラーム社会 / ロシア帝国 / 古文書史料 / 近代史 / ウズベキスタン共和国 / パーレン / 国際研究者交流 |
研究概要 |
本研究は、ロシア支配時代における中央アジアのイスラーム地域社会を、文書史料の分析を通して、行政制度と法制度の両面から明らかにしようとするものである。こうした目的を達成するために、平成22年度には以下の2項目について研究活動を実施した。 1、 研究会の開催 (1)行政制度研究班は、10月3日に京都外国語大学において、第1回の「パーレン研究会」を開催した。当日は北海道大学スラブ研究センターに滞在中のB.ペナティ、A-モリソン両氏が研究発表を行い、その後の討議を通して、パーレンの調査旅行及びその報告書に関する認識を深めることができた。(2)法制度研究班は、5月30日に京都外国語大学で、通算第7回の「中央アジアの法制度研究会」を、第8回を12月4~5日に静岡大学で開催した。第7回では、中央アジアのイスラーム裁判制度とカザフスタンのビイ裁判をテーマとし、第8回では、セルビア・ロシア・モンゴルの裁判・法文化との比較をテーマとして研究発表と討論を行い、研究会での研究成果をまとめて刊行する方向性を見出すことができた。 2、 古文書史料の調査・研究 本年度は、8~9月に中央アジアのウズベキスタン共和国で古文書の所在調査とデータ収集を行った。また、ヒヴァ市イチャン・カラ博物館およびフェルガナ市郷土博物館との間で、今後とも協力して調査・研究を行っていくことにつき覚書を交わした。一方、古文書研究の成果を広くわが国の研究者と共有する目的で毎年実施している「中央アジア古文書研究セミナー」を、平成22年4月3日(通算第8回)と平成23年3月26日に(通算第9回)いずれも京都外国語大学で実施した。とくに第8回のセミナーでは、来日中のウズベキスタン共和国科学アカデミー東洋学研究所のB.アブドハリーモフ所長の講演も行われ、今後の研究の進展に向けて非常に重要な会議となった。
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