研究課題/領域番号 |
21320137
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 財団法人東洋文庫 |
研究代表者 |
辛島 昇 財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (10014466)
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研究分担者 |
大田 信宏 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (40345319)
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連携研究者 |
徳永 宗雄 京都大学, 文学部, 名誉教授 (70143998)
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研究協力者 |
HERMANN Kulke Kiel University, Professor Emeritus
SUBBARAYALU Y. Tamil University, Professor(Rtd)
SHANMUGAM P. Madras University, Professor(Rtd)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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キーワード | 南アジア / ヒンドゥー教 / 刻文 / 中世社会史 / マタ(僧院) / 社会変化 |
研究概要 |
10-14世紀に南インドで行われた宗教活動の実態はこれまでに不明で、それを究明すべく、10-17世紀のタミル語刻文で、マタ(僧院)に言及するものを集めて、その活動を調査した。 その結果、10・11世紀には、北方からやってきたバラモンの苦行者がマタの活動を主導し、それがチョーラ王家や社会上層の支持を得たことが分かった。しかし、12・13世紀になると、一般の民衆がそれに参加するようになり、彼らの間で広まっていたタミル地方の宗教的伝統がそれに強く反映するようになり、タミル・シャイヴァシッダーンタという新しい宗派が成立することになる。 また、マタに言及する刻文の分布は12・13世紀に集中していて、そのことと、マタ活動への参加者の検討から、この宗教運動が、12-14世紀に、下層民の勢力拡大をもたらした社会変動と密接に関連していることが判明した。 以上に判明した新しい知見は、後掲の国際的研究誌に二本の論文として発表した。また、外国人研究者を招聘して開催した研究会において、この知見につき議論し、国際的な注目を喚起した。
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