研究課題/領域番号 |
21320138
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
高尾 千津子 立教大学, 文学部, 教授 (00247264)
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研究分担者 |
原 暉之 北海道大学, 名誉教授 (90086231)
ウルフ デイビッド 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (60435948)
野村 真理 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (20164741)
中嶋 毅 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (70241495)
小森 宏美 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (50353454)
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キーワード | ユダヤ人 / ホロコースト / 難民 / ロシア史 / ハルビン / ディアスポラ / ロシア極東 |
研究概要 |
本年度も極東ロシアと日本の「ユダヤ人問題」、ユーラシアにおけるロシア系ディアスポラ・ユダヤ人の歴史、および戦後世界の難民問題というユーラシア・ユダヤ現代史の諸問題にかんする資料の調査、収集、分析を行った。最終年度の今年度は、主に夏、春を中心に代表者、研究分担者、協力者による文書館資料調査、資料収集、.フィールドワークを中心とする現地調査が中心となった。極東班による現地調査、スタンフォード大学フーヴァー研究所文書館(中嶋毅)、モスクワ・ロシア軍事文書館(高尾千津子)、ハバロフスク地方国立文書館(高尾、鶴見太郎)の他、第二次大戦後のユダヤ難民資料調査(ウィーン、野村真理)が行われた。 2011年9月ハバロフスクのロシア国立極東人文大学にて開催された「極東ロシアにおける民族関係」国際会議で高尾が報告し、ハバロフスクのヴィクトリア・ロマノヴァ教授ほかのロシア極東現地の研究者との研究交流を行った。またこの国際会議報告集は同大学出版所から出版された。 12月にロシア・ホロコースト研究教育センター議長のイリヤ・アルトマン教授を招聘し、1)17日に早稲田大学ロシア研究所にて公開講演会「ソ連領内におけるホロコースト」を主催した。講演は旧ソ連地域におけるホロコースト研究の現状、新資料にかんする我が国では初の紹介となった。我が国のドイツ現代史、ロシア史、東欧史の研究者とホロコーストをめぐる意見交換がなされた。2)18日には立教大学にて本研究会組織によるハルビン・ユダヤ人にかんする報告会の他、杉原ヴィザをめぐり、アルトマン教授、白石仁章氏(外交史料館)を外部から招き、日ロ双方の文書館資料にかんする情報交換を行った。
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