研究課題/領域番号 |
21320144
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
橋本 伸也 関西学院大学, 文学部, 教授 (30212137)
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研究分担者 |
長縄 宣博 北海道大学, スラブ研究センター, 准教授 (30451389)
丹本 裕子 (石野 裕子) 津田塾大学, 国際関係研究所, 研究員 (70418903)
小森 宏美 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (50353454)
伊藤 順二 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (80381705)
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キーワード | ロシア帝国 / 民族知識人 / 大学 / ヴォルガ・タタール / エストニア・ラトヴィア / フィンランド / カフカース / ポーランド |
研究概要 |
研究代表者・研究分担者は、研究協力者の協力を得ながらそれぞれロシア帝国における民族知識人と大学にかかわる資料収集と個別研究を実施した。今年度は橋本がエストニアとフィンランド、長縄がロシアとフィンランド、石野・伊藤がフィンランドで資料収集するとともに、研究協力者の梶さやかがリトアニアとポーランド、福嶋千穂がウクライナとポーランド、新たに研究協力者に委嘱した巽由樹子がロシアとフィンランドでそれぞれ史料収集を実施している。これにより、基本史料の収集に前進が見られた。 2010年8月6日には関西学院大学梅田キャンパスで研究会を行い、梶さやか「19世紀前半におけるリトアニア概念のあり方」、石野裕子「ロシア帝国下におけるフィンランド人知識人の形成と民族運動」、立石洋子「社会主義の祖国と諸民族の歴史-スターリン期ソ連における民族史描写-」いう報告を行った。個別地域ごとの知識人の動向把握が進むと同時に、ソ連期の諸民族史に関わる問題解明ができた。 さらに2011年3月14日には、ヘルシンキ大学人文学部ロシア研究部門との共催によりヘルシンキのフィンランド文学協会本館を会場に国際会議を実施し、橋本・長縄・梶に加えて外国人共同研究者のタチャーナ・ジュコフスカヤと、ヘルシンキ大学のタリャ=リーサ・ルーカネンが研究報告を行った。その成果は英文プロシーディングスとして刊行予定である。
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