都市圏の構造変化メカニズムと多核的都市整備に関する学際的研究

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21320157
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 人文地理学
• 研究機関: 鳥取大学
• 研究代表者: 藤井 正 鳥取大学, 地域学部, 教授 (20165335)
• 研究分担者: 伊東 理 関西大学, 文学部, 教授 (70116309) ; 伊藤 悟 金沢大学, 人間科学系, 教授 (20176332) ; 谷 謙二 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (40323381) ; 堤 純 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (90281766) ; 富田 和昭 大阪商業大学, 経済学部, 教授 (90116228) ; 豊田 哲也 徳島大学, 大学院・ソシオ・アーツ・アント, サイエンス (30260615) ; 松原 光也 京都大学, 大学院・工学研究科, 特定助教 (20553902) ; 山下 博樹 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (00314568) ; 山下 宗利 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (40202379) ; 浅川 達人 明治学院大学, 社会学部, 教授 (40270665) ; 高木 恒一 立教大学, 社会学部, 教授 (90295931) ; 谷口 守 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (00212043)
• 連携研究者: 山下 潤 九州大学, 大学院比較社会文化研究院, 准教授 (90284562)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 都市地理学 / 都市構造 / 都市圏 / 多核化 / コンパクトシティ / 都市整備 / 社会構造 / 郊外

研究概要

まず、多核的都市圏構造の研究を整理・展望し、空間的構造の変化に関して社会的メカニズムを含め、地理学と社会学からの分析を行い、同心円的なパターンから地区の社会的特性によるモザイク化、生活空間の縮小の傾向を明らかにした。これは都市整備面では、多核の個性を生かし、公共交通で結合する多核的コンパクトシティ整備を指向するものとなる。こうした整備についても、中心地群の再編等の動向について国際比較研究を展開した。

研究成果

• [雑誌論文] ベルリン都市圏の中心地再編にみる新たな縮退型都市圏計画の一考察 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高見淳史・植田拓磨・藤井正・谷口守
  • 雑誌名: 地域学研究(日本地域学会) 巻: 41-3 ページ: 785-797
  • 査読あり
• [雑誌論文] メルボルン大都市圏における通勤特性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 堤純
  • 雑誌名: 統計(日本統計協会) 巻: 63(2) ページ: 19-25
• [雑誌論文] バーミンガム市におけるローカルセンターの再生に関する地域政策の展開-1990年代後半を中心に- (2011)
  • 著者名/発表者名: 伊東理
  • 雑誌名: 関西大学文学論集 巻: 61-3 ページ: 125-149
• [雑誌論文] 横浜市の社会-空間構造:人口・階層・産業に焦点を当てて (2011)
  • 著者名/発表者名: 高木恒一
  • 雑誌名: グローバル都市研究 巻: 4 ページ: 65-79
  • 査読あり
• [雑誌論文] バンクーバー郊外のニュー・チャイナタウン,ゴールデンビレッジの都市景観 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山下博樹
  • 雑誌名: 都市地理学 巻: 6 ページ: 72-78
  • 査読あり
• [雑誌論文] Urban Planning Guidelines for a Low Carbon Society : Focus on Urban Transport, Ed. by Pratelli, A. and Brebbia, C. A. (2010)
  • 著者名/発表者名: TANIGUCHI, M., KODAMA, K. and FUJII, T.
  • 雑誌名: Urban Transport XVI 巻: (WIT PRESS) ページ: 149-156
  • 査読あり
• [雑誌論文] 東京における社会的つながり (2010)
  • 著者名/発表者名: 浅川達人
  • 雑誌名: 季刊家計経済研究 巻: 87 ページ: 12-21
  • 査読あり
• [雑誌論文] ヨーロッパの空間計画とデンマーク-エーレスンド地域を事例として- (2010)
  • 著者名/発表者名: 山下潤
  • 雑誌名: 地理 巻: 55-6 ページ: 65-75
• [雑誌論文] 東京都心部の空間構造 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高木恒一
  • 雑誌名: グローバル都市研究 巻: 3 ページ: 93-100
  • 査読あり
• [雑誌論文] ハウジング論と地域社会研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高木恒一
  • 雑誌名: 応用社会学研究 巻: 52 ページ: 9-19
  • 査読あり
• [雑誌論文] コンパクトシティの『その後』と『これから』 (2010)
  • 著者名/発表者名: 谷口守
  • 雑誌名: 日本不動産学会誌 巻: 24-1 ページ: 59-65
• [雑誌論文] 「地域の都市交通とまちづくり-高岡万葉線の取り組みをとおして」2010年度日本建築学会大会都市計画部門研究協議会『地域から創造する都市像とサスティナブルシティ-地域主権の先に見える都市づくり-』 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松原光也
  • 雑誌名: 地域まちづくり資料集 ページ: 36-41
• [雑誌論文] 大都市圏における新時代の居住地選好 (2009)
  • 著者名/発表者名: 富田和暁
  • 雑誌名: 大阪商業大学論集 巻: 5-1 ページ: 173-188
• [雑誌論文] バンクーバー都市圏の商業中心地 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山下博樹
  • 雑誌名: 地理 巻: 54-11 ページ: 36-43
• [学会発表] バンクーバーにおける都市圏構造再編計画と公共交通指向型開発の進展 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山下博樹
  • 学会等名: 日本地理学会春季学術大会
  • 発表場所: 首都大学東京
  • 年月日: 20120328-29
• [学会発表] 大都市圏の社会・空間構造の変化と社会学・地理学からの検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 藤井正
  • 学会等名: 人文地理学会第43回都市圏研究部会コーディネート
  • 発表場所: 立命館大阪キャンパス
  • 年月日: 2012-03-17
• [学会発表] KS法クラスター分析による2大都市圏の構造比較 (2012)
  • 著者名/発表者名: 浅川達人
  • 学会等名: 人文地理学会第43回都市圏研究部会コーディネート
  • 発表場所: 立命館大阪キャンパス
  • 年月日: 2012-03-17
• [学会発表] 住宅政策と空間構造:東京圏の場合 (2012)
  • 著者名/発表者名: 高木恒一
  • 学会等名: 人文地理学会第43回都市圏研究部会コーディネート
  • 発表場所: 立命館大阪キャンパス
  • 年月日: 2012-03-17
• [学会発表] 世帯所得の地域格差から見た大都市圏の構造 (2012)
  • 著者名/発表者名: 豊田哲也
  • 学会等名: 人文地理学会第43回都市圏研究部会コーディネート
  • 発表場所: 立命館大阪キャンパス
  • 年月日: 2012-03-17
• [学会発表] 三大都市圏における通勤流動の変化とその要因 (2012)
  • 著者名/発表者名: 谷謙二
  • 学会等名: 人文地理学会第43回都市圏研究部会コーディネート
  • 発表場所: 立命館大阪キャンパス
  • 年月日: 2012-03-17
• [学会発表] わが国におけるコンパクトシティ政策の再検討-持続可能な都市づくりのために- (2011)
  • 著者名/発表者名: 山下博樹
  • 学会等名: 日本地域政策学会第10回大会都市分科会
  • 発表場所: 北海道商科大学
  • 年月日: 2011-07-31
• [学会発表] 都市圏多核化研究とまちづくり, 21世紀の都市地理学の構築 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤井正
  • 学会等名: 日本地理学会秋季学術大会シンポジウム
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2010-10-03
• [学会発表] 都市地理学の研究課題について, 21世紀の都市地理学の構築 (2010)
  • 著者名/発表者名: 富田和暁
  • 学会等名: 日本地理学会秋季学術大会シンポジウム
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2010-10-03
• [学会発表] メルボルン大都市圏における通勤特性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 堤純
  • 学会等名: 日本地理学会秋季学術大会
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2010-10-02
• [学会発表] 都市交通の諸問題と取り組み-持続可能な都市づくりのために- (2010)
  • 著者名/発表者名: 山下博樹
  • 学会等名: 日本地域政策学会第9回大会都市分科会
  • 発表場所: 桜美林大学
  • 年月日: 2010-08-08
• [学会発表] バンクーバー都市圏における都市圏整備政策の新展開-『メトロ・バンクーバー2040』を中心に- (2010)
  • 著者名/発表者名: 山下博樹
  • 学会等名: 日本地理学会春季学術大会
  • 発表場所: 法政大学
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] 戦時期から復興期にかけての日本の大都市圏-断絶と連続,形成と変容- (2009)
  • 著者名/発表者名: 谷謙二
  • 学会等名: 2009年度人文地理学会大会特別研究発表
  • 発表場所: 名古屋大学
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] 東京圏の社会空間構造:都心部に焦点を当てて (2009)
  • 著者名/発表者名: 高木恒一
  • 学会等名: ソウル市立大学・立教大学大都市国際セミナー
  • 発表場所: ソウル市立大学
  • 年月日: 2009-11-02
• [学会発表] 地方都市の再生-郊外展開かコンパクトシティか- (2009)
  • 著者名/発表者名: 豊田哲也
  • 学会等名: 日本都市学会・中四国都市学会大会・人文地理学会第31回都市圏研究部会・徳島地理学会共催公開シンポジウムコーディネート
  • 発表場所: 徳島大学
  • 年月日: 2009-07-11
• [学会発表] コンパクトシティと都市政策 (2009)
  • 著者名/発表者名: 藤井正
  • 学会等名: 日本都市学会・中四国都市学会大会・人文地理学会第31回都市圏研究部会・徳島地理学会共催公開シンポジウム
  • 発表場所: 徳島大学
  • 年月日: 2009-07-11
• [学会発表] 持続可能な都市にむけた海外都市の取り組みと国内都市の動向 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山下博樹
  • 学会等名: 日本地域政策学会第8回大会第1分科会
  • 発表場所: 武蔵野大学
  • 年月日: 2009-07-05
• [図書] 都市住宅政策と社会-空間構造:東京圏を事例として (2012)
  • 著者名/発表者名: 高木恒一
  • 総ページ数: 190
  • 出版者: 立教大学出版会
• [図書] イギリスの小売商業政策・開発・都市-地理学からのアプローチー (2011)
  • 著者名/発表者名: 伊東理
  • 総ページ数: 360
  • 出版者: 関西大学出版部
• [図書] 「九州:その特異性と進化」菊地俊夫編『世界地誌シリーズ1「日本」』 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山下宗利
  • 総ページ数: 19-36
  • 出版者: 朝倉書店
• [図書] 「公共交通の維持策」交通権学会編『交通基本法を考える』 (2011)
  • 著者名/発表者名: 松原光也
  • 総ページ数: 44-50
  • 出版者: かもがわ出版
• [図書] 新版図説大都市圏 (2010)
  • 著者名/発表者名: 富田和暁・藤井正
  • 総ページ数: 126
  • 出版者: 古今書院
• [図書] 三大都市圏における郊外化と人口の都心回帰 (2010)
  • 著者名/発表者名: 富田和暁
  • 総ページ数: 8-11
  • 出版者: 古今書院
• [図書] 三大都市圏における通勤行動とその変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 谷謙二
  • 総ページ数: 12-15
  • 出版者: 古今書院
• [図書] 名古屋圏の形成と地域構造 (2010)
  • 著者名/発表者名: 富田和暁
  • 総ページ数: 74-75
  • 出版者: 古今書院
• [図書] 地方都市圏における商業立地とその課題 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山下博樹
  • 総ページ数: 90-91
  • 出版者: 古今書院
• [図書] メルボルン大都市圏における郊外化と都心変化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 堤純
  • 総ページ数: 104-105
  • 出版者: 古今書院
• [図書] 「都市論」経済地理学会編『経済地理学の成果と課題第VII集 (2010)
  • 著者名/発表者名: 藤井正
  • 総ページ数: 148-160
  • 出版者: 日本経済評論社
• [図書] 歴史と景観が調和する多文化共生都市・メルボルン (2010)
  • 著者名/発表者名: 堤純
  • 総ページ数: 67-75
  • 出版者: 古今書院
• [図書] 地理情報システムによる公共交通の分析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松原光也
  • 総ページ数: 301
  • 出版者: 多賀出版
• [備考] 人文地理学会都市圏研究部会ホームページテーマ:「大都市圏の社会・空間構造の変化と社会学・地理学からの検討」(要旨)
  • URL: http://metropolitan.blog68.fc2.com/blog-entry-69.html