研究課題/領域番号 |
21320167
|
研究機関 | 北海道開拓記念館 |
研究代表者 |
村上 孝一 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (50150157)
|
研究分担者 |
山田 伸一 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (30291909)
池田 貴夫 北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (30300841)
|
キーワード | 民俗学 / 文化史 / 樺太 / サハリン / 移民 / 朝鮮人 / 残留日本人 / 韓国 |
研究概要 |
本研究は、日本領期の南樺太における移住民(日本人と朝鮮人。以下、「樺太移民」と記載。)を調査対象として、衣・食・住生活、生業、社会生活、信仰、年中行事、民俗芸能、民俗遊技、民俗知識、民具などの民俗事例について、漁村、農村、炭鉱街、都市部などに分けて、概ね昭和10年代を時間軸とし、データを収集・整理する。そのデータを北海道のデータと共時的に比較分析し、宗谷海峡を挟んだ当時の生活文化の共通点と相違点を導きだし、樺太移民文化の特性を明らかにする。そのうえで、博物館における樺太移民の民俗(生活)展示プログラムの開発を行う。 上記目的を達成するため平成21年度は、1、サハリン州において残留日本人、残留朝鮮人のインフォーマントの人選や調査の協力を仰ぐため、サハリン州郷土博物館と研究協力に関する覚え書きを交わした。2、サハリン州南部地域において残留日本人、残留朝鮮人宅を訪問し聞き取り調査行うとともに、日本領時代の遺構調査を行った。3、韓国の釜山市、ソウル市、安山市においてサハリン州から永住帰国した残留朝鮮人宅を訪問し聞き取り調査を行った。4、樺太連盟関係者かち日本領期の樺太での生活体験等の聞き取り調査を行った。5、樺太庁関連文書・文献の調査および「樺太日日新聞」掲載記事から日本領期における樺太移民の生活関連記事の収集を行った。6、開拓記念館において研究会を開催し、平成21年度の調査内容の総括を行うとともに、平成22年度の具体的な調査計画を策定した。7、調査結果の一部を北海道開拓記念館発行の書籍に発表した。
|