• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

欧米憲法理論のアジアへの導入とその展開―日本・台湾憲法学の比較憲法的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21330008
研究機関早稲田大学

研究代表者

今関 源成  早稲田大学, 法学学術院, 教授 (90147942)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード公法学 / 憲法学 / 比較法 / 台湾憲法 / 比較憲法
研究概要

本研究は、台湾の憲法研究者との研究交流を推進するとともに、台湾と日本における欧米憲法理論の導入・受容・発展の過程を比較法的に検討し、その独自性と共通性を明らかにしてアジアにおける立憲主義の可能性について考察を行おうとするものである。今年度は、早稲田大学において2013年3月30日に第7回日台憲法共同研究「日台憲法問題の現況と展望」を開催した。このために台湾側から7名の研究者が来日した。
研究会において、台湾側からは、台湾における形式的平等・実質的平等の観念(李建良・中央研究院)、女性に対するアファーマティブ・アクション(クオータ制)の発展(黄昭元・国立台湾大学)、人身の自由の保障に関する新たな動き(蔡宗珍・国立台湾大学)の報告がなされ、日本側からは、日本における平和主義の現況と課題(水島朝穂・早稲田大学)、自粛と日本型共同体主義(松平徳仁・帝京大学)、成年被後見人の選挙権(戸波江二・早稲田大学) に関する報告がなされた。これらの報告に基づき、それぞれ討論がなされ、日台両国が現在直面している憲法問題のありよう、および憲法理論の道具立ての違いなどが明らかになり、双方にとって有意義な研究会であった。今後さらに比較の観点から台湾と日本の憲法状況、憲法理論の検討を深めていく必要性が再認識されるとともに、台湾側参加者からは「アジア立憲主義」という観念の重要性が改めて主張された。
領土問題等をめぐり、日本と台湾、中国、韓国の間に緊張関係が高まっている時期に研究者レベルで交流を行った意義は大きいと考える。
報告者以外の参加メンバー:許宗力、葉俊栄、張文貞、林昕旋(以上、国立台湾大学)、園部逸夫(元最高裁判事)、岡田信弘(北海道大学)、石村修(専修大学)、江島晶子(明治大学)、毛利透(京都大学)、石川健治(東京大学)、松井直之(立教大学)、楜澤能生(早稲田大学比較法研究所所長) 等。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 法律と条例における抵触判断の方法2012

    • 著者名/発表者名
      戸波江二
    • 雑誌名

      早稲田法学

      巻: 87巻4号 ページ: 1-62

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「君が代」起立斉唱の職務命令と思想および良心の自由2012

    • 著者名/発表者名
      戸波江二
    • 雑誌名

      臨時増刊ジュリスト 平成23年度重要判例解説

      巻: 1440号 ページ: 18-19

  • [雑誌論文] 身近な表現の自由の擁護のために2012

    • 著者名/発表者名
      川岸令和
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 84巻5号 ページ: 31-35

  • [雑誌論文] 立憲主義:権力の制限と積極関与の間で2012

    • 著者名/発表者名
      川岸令和
    • 雑誌名

      法学セミナー

      巻: 688号 ページ: 2-4

  • [雑誌論文] 衆議院議員総選挙と「投票価値の平等」-「1人別枠方式」の合憲性2012

    • 著者名/発表者名
      岡田信弘
    • 雑誌名

      臨時増刊ジュリスト 平成23年度重要判例解説

      巻: 1440 ページ: 8-9

  • [雑誌論文] 単純個人情報の憲法上の保護(住基ネット訴訟)2012

    • 著者名/発表者名
      小山剛
    • 雑誌名

      論究ジュリスト

      巻: 1号 ページ: 118-124

  • [雑誌論文] 選挙権制約の合憲性審査と立法行為の国家賠償法上の違法性判断(2012

    • 著者名/発表者名
      毛利透
    • 雑誌名

      論究ジュリスト

      巻: 1号 ページ: 81-89

  • [雑誌論文] 最高裁平成23年3月23日大法廷判決雑感〈平22(行ツ)207〉2012

    • 著者名/発表者名
      高見勝利
    • 雑誌名

      法曹時報

      巻: 64巻10号 ページ: 1-33

  • [学会発表] Pierre Rosanvallon著 Societe des egaux について

    • 著者名/発表者名
      今関源成
    • 学会等名
      早稲田大学GCOE企業法制と法創造「憲法と経済秩序」部会
    • 発表場所
      早稲田大学
  • [図書] フランスの憲法判例II(「第VI章憲法判断の手法と審査機能(解説)」および「比例原則」)2013

    • 著者名/発表者名
      辻村みよ子
    • 総ページ数
      286、295-298
    • 出版者
      信山社

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi