研究課題/領域番号 |
21330027
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
林 忠行 京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (90156448)
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研究分担者 |
平田 武 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90238361)
月村 太郎 同志社大学, 政策学部, 教授 (70163780)
仙石 学 西南学院大学, 法学部, 教授 (30289508)
村上 勇介 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (70290921)
出岡 直也 慶応義塾大学, 法学部, 教授 (50151486)
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キーワード | 比較政治 / ラテンアメリカ / 中東欧 / 民主主義 / 民主化 / 新自由主義 / 福祉国家 / 政党システム |
研究概要 |
次の研究会を開催した。 1.2012年3月24日に東京において「国際的な視点からの中東欧・ラテンアメリカにおける新自由主義」というテーマで研究会を開催し、吉井昌彦(神戸大学経済学研究科教授)が「中・東欧諸国と欧州委員会の関係から見る経済像:EU競争政策との関連で」、佐野誠(新潟大学経済学部教授)が「新自由主義サイクルの国際比較:アルゼンチンと日本」という題で報告をした。 2.2011年7月23日に東京において「中東欧とラテンアメリカにおける新自由主義政策およびその背景」というタイトルで研究会を開催し、竹内恒理(つくば国際大学産業社会学部教授)「チリにおけるネオリベラリズムの浸透-シカゴ・ボーイズの役割を中心として」、仙石学(西南学院大学法学部教授)が「中東欧における『ネオリベラル政策』の諸相-複数国の比較から」という報告をおこなった。 またこの共同研究を基礎とし、新自由主義をキーワードとして中東欧とラテンアメリカの政治と経済を分析した論文集の執筆が終わり、その出版のための準備を進めた。 当該年度ではとくに新自由主義に視点を置いて中東欧諸国とラテンアメリカ諸国を比較するという試みを続けた。新自由主義を思想面で捉えるのか、政策面で捉えるのか、具体的な政策のどのような内容を新自由主義と捉えるのかなどについて、統一された理解が共有されたとは言いがたいが、政治制度や政党政治の形が異なる地域で新自由主義の発現に注目するこの方法は両地域の研究者間の対話を促し、またグローバリズムの一側面を具体的に捉えるという意味で有効であることが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の成果を論文集として発表することを目的としているが、ほぼ原稿は完成し、出版のための最終的な調整を行う段階に来ている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は最終年度なので、出版と並行して、とりまとめの研究会を開催することになる。また加えて若手研究者育成も研究の目的としているので、若手中心の研究会も組織する予定である。当該年度では新自由主義に視点をおいた比較という側面でかなりの成果を得たが、最終年度ではそれ以外の側面での比較の成果も含む全体的なとりまとめを行うことになる。
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