研究課題
本研究は総勢15名による共同研究であり、研究メンバーが全国に散在しているために、7月に東京早稲田大学において研究会を開催し、集中的に補助金の取り扱いおよび研究組織について周知するとともに、前年度の冬研究大会の成果を踏まえて以後の研究の進め方について審議することが必要であった。その審議の遇程において、人々が共生空間を創造する際に、非合理的な契機を無視することができないのみならず、むしろ情緒的、感情的側面に注目する必要があることが確認された。10月には海外共同研究者の協力を仰ぎ、ロシア(サラトフ市)における学術シンポジウムで研究成果の一部を発表し、当地の厩究者からの批判を仰いだ。この際の発表原稿をもとにした論文は次年度以降に公刊される予定である。1月に札幌において海外共同研究者を日本に招いて研究集会を開催した。広域共生に関する18世紀から20世紀にわたる思想についての研究が発表され、それぞれのテーマについてメンバーからコメントを得た後に討議に付された。また、海外共同研究者来日に合わせて、日本におけるロシア思想史研究の環境および現状についてロシア側の理解を深めるため、本研究メンバーの所属する大学を調査訪問した。海外共同研究者を交えた研究交流を行うことによって、次年度以降もロシアにおける研究成果の発表、意見交換を深化されることが確認された。
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文化と言語
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ロシア思想史研究
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И.Г.Чернышевский.Статьи, исследования, и материалы
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