研究課題
本研究では、軍事力などのハード・パワーではなく、文化の発信に基づくソフト・パワーの重要性がますます重視される近年の国際政治状況を踏まえて、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本など情報化の先進諸国におけるメディア文化政策の展開を歴史的に比較検討してきた。また、博覧会/美術館、プリントメディア、映画、放送、音楽、インターネットなど個別メディアにおける文化政策の系譜について分析を行ってきた。定例研究会は第7回(2011年6月10日)、第8回(2011年11月4日)、第9回(2012年2月22-23日)に開催し、分担者・協力者が最終成果の取りまとめにむけて報告を行った。第8回にはゲストスピーカーとして長澤彰彦(大阪国際大学人間科学部教授)を招き「「観光立国」における公共性とパブリックディプロマシーの問題」を報告していただき、討議を行った。また、研究代表者・佐藤卓己は研究協力者の京都大学大学院教育学研究科院生を中心に「日韓メディア文化研究・国際シンポジウム」(2012年2月2日・京都大学百周年時計台記念館国際交流ホールI)を主催し、韓国側とメディア文化政策に関連する討議を行った。研究成果は、佐藤卓己・柴内康文・渡辺靖編『ソフトパワーとしてのメディア文化政策』(仮)として新曜社より本年度中に刊行の予定である。同書では代表者・佐藤卓己が総論を執筆し、渡辺靖が第一部「ソフトパワーの比較史」を総括し、柴内康文が第二部「文化政策のメディア論」を総括し、研究分担者・研究協力者が各章を執筆する。
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帝京史学
巻: 第27号 ページ: 349-364
戦争社会学ガイドブック現代世界を読み解く132冊(野上元・福間良明編)(創元社)
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覇権以後の世界秩序-海図なき時代と日本の明日(木村雅昭・中谷真憲編)(ミネルヴァ書房)
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はじめてのメディア研究(浪田陽子・福間良明編)(世界思想社)
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青山経営論集
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メディア史研究
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日経広告研究所報
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