研究分担者 |
成田 淳司 青山学院大学, 経済学部, 教授 (00133695)
荒木 万寿夫 青山学院大学, 経営学部, 教授 (20303050)
藤原 丈史 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (60348456)
樋田 勉 群馬大学, 社会情報学部, 准教授 (00329129)
元山 斉 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(新領域融合研究センター、DBCLS), 研究員 (20383490)
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研究概要 |
平成22年度は,前年度に引き続いて関連分野の研究者および日本銀行などの統計作成機関の担当者も交えた数回の研究会を開催した.研究会では,世帯を対象としたミクロデータの利用に関する基礎および応用研究,企業に関する公的統計の新たな利用例などを取り上げた.具体的な内容は以下のとおりである. (1)ミクロデータ公開に関わる経済統計の全般的な問題の整理(美添) (2)公的統計における頑健統計学の利用と景気動向指数(美添) (3)世帯類型の区分作成手法に関する現実的な解決策の提示(荒木・稲葉) (4)労働力調査のミクロデータを利用した離職者の再就職行動に関する実証分析(永瀬) (5)有限母集団からの標本抽出に関する理論的研究(元山・西郷) (6)難病患者の自主調査と医療費負担の経済分析(両角) (7)消費者行動の分析(樋田) この他,持続的な発展に向けた指標(藤原),統計理論の適用例(椿)など,広い範囲の研究活動について報告がなされた.公的統計の整備に関しては,美添が国土交通省および総務省統計局の実施する調査の設計に関わることを通じて,精度の向上に貢献している.一方で,これらの成果の一部については,統計関連学会連合の大会や,景気循環学会の会合などにおいて報告するとともに,広く関係者の意見を聴取した.また経済統計の側面に関しては,国際的プロジェクトとして編集されたInternational Encyclopedia of Statistics(国際統計学百科事典)に美添の執筆した項目を掲載した.
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