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2009 年度 実績報告書

戦後国際金融秩序の形成と各国経済

研究課題

研究課題/領域番号 21330082
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 正直  東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70107499)

研究分担者 浅井 良夫  成城大学, 経済学部, 教授 (40101620)
矢後 和彦  首都大学東京, 社会学研究科, 教授 (30242134)
キーワード国際金融 / 金融政策 / 金融市場 / 資本市場 / 国際政策協調
研究概要

本研究は、第2次大戦終結前夜から1960年代までの時期を対象として、ブレトンウッズ体制といわれる戦後国際金融秩序が、どのようにして形成され、また、それがどのように機能したのかを、戦後の主要資本主義諸国の動態との関連から明らかにすることを課題としている。研究初年度の平成21年度は、当初の計画の通り、21年8月に、伊藤(正)、浅井、野下、岸田、石坂、伊藤(カ)によるIMFアーカイブ、WBアーカイブ、NARA、矢後によるBIS、各機関での資料収集、同年9月に、菅原によるカナダ国立公文書館における資料収集、22年2月に、〓見による英国国立公文書館、イングランド銀行における資料収集を行った。これらの資料収集により、これまで国際金融論、金融論的視角から検討されてきたブレトンウッズ体制の形成史・機能論を、国際金融・資本市場史という視点から改めて捉え直し、マネー・マーケット、キャピタル・マーケットの動きと各国国民経済の戦後発展との関連を重視するなかから、ブレトンウッズ体制に内在した矛盾を明らかにするという目標に接近しうる一次資料の発掘に成功しつつある。また、21年11月にはクレメントBIS文書課長を日本に招聘して、共同研究と学会発表を実施した。BISは、近年1930年の創設以来の、BISのオフィシャル・ヒストリーを公刊しており、中央銀行間協力という視点から、本研究を拡張する貴重な共同研究を実施しえた。さらに、内外の先行研究のサーベイに関しても、ブレトンウッズ体制の成立過程、戦後の貿易決済制度、国際金融市場のメカニズム、開発・援助金融の構想と実態、軍需調達の経済効果について進行させ、データベース化を行っており、これらの成果が結実すれば国際金融秩序研究の研究に新しい視角と方法を提供することが可能となると考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国際金融ガバナンスの現段階-FSF(金融安定化フォーラム)改組の意味するもの-2010

    • 著者名/発表者名
      野下保利(連携研究者)
    • 雑誌名

      証券経済研究 69(掲載決定)

  • [雑誌論文] グローバル化と金融危機2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤正直
    • 雑誌名

      民主主義教育21 現代資本主義は変わったか 3

      ページ: 29-43

  • [雑誌論文] 金融危機と国際金融システムの不安定2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤正直
    • 雑誌名

      生活経済政策 151

      ページ: 22-25

  • [学会発表] La Banque du Japon dans le systeme monetaire international(1945-1985)2009

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiko YAGO
    • 学会等名
      Colloque Banque de France
    • 発表場所
      フランス銀行
    • 年月日
      2009-11-27
  • [図書] 戦後日本の対外金融-360円レートの成立と終焉-2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤正直
    • 総ページ数
      416
    • 出版者
      名古屋大学出版会

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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