研究課題/領域番号 |
21330083
|
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
城山 智子 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (60281763)
|
研究分担者 |
神田 さやこ 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (00296732)
柳生 智子 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (40306866)
島西 智輝 香川大学, 経済学部, 准教授 (70434206)
杉原 薫 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60117950)
村上 衛 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (50346053)
|
キーワード | 世界経済 / 比較経済史 / 北米 / アジア / 取引制度 / 自由貿易体制 / 中華帝国 / オスマン帝国 |
研究概要 |
19世紀から20世紀前半、国境を越えた商品・サーヴィスの取引のみならず、労働力・資本の移動が活発化し、世界規模での貿易・市場が飛躍的に拡大した。従来、この様なマクロ・レベルでの変化の動因は、自由貿易体制を始めとする国際貿易レジームとの関係で議論されてきた。しかし、自由貿易体制という国家間の取り決め自体は、必ずしも貿易の拡大を促す所与の条件ではない以上、社会経済的背景を異にする世界各地の取引の現場で、それらが機能するメカニズムこそが問われなければならない。こうした研究状況に鑑みて、本研究は、新たに交易ネットワークに組み込まれたアジア・北アメリカの主要な商業都市に於ける、取引制度の態様を比較分析する。平成22年度は、研究プロジェクトメンバーの国内外における平成22年度の資料調査の結果を、Global Trade and Merchant Communities in Eurasia:Transitions from the 18^<th> to 19^<th> Centuries(於 慶應義塾大学 2011年2月1-2日)、Institutions and Merchant Communities in Asia from the 18^<th> to the 20^<th> Centuries-Analyses of Global Trade Expansion from Local Perspectives(於香川大学2011年3月10-11日)の2回の国際ワークショップで発表し、海外の研究協力者を交えて討論を行った。前者では、茶を始めとする国際商品の取引システムの国際比較、というアプローチを採り、後者では、中国、台湾、日本の商人集団の開港前後の変容に関する比較を行った。
|