研究課題/領域番号 |
21330084
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉原 薫 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60117950)
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研究分担者 |
柳澤 悠 東京大学, 東洋文化研究所, 名誉教授 (20046121)
斎藤 修 一橋大学, 経済学研究所, 客員教授 (40051867)
石川 登 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (50273503)
島西 智輝 香川大学, 経済学部, 准教授 (70434206)
小堀 聡 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (90456583)
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キーワード | 化石資源 / 世界経済 / 森林伐採 / エネルギー / 環境負荷 |
研究概要 |
第3年度は京都大学で次の研究会、ワークショップを開催した。 (1)2011年7月3日本研究とグローバルCOEの研究成果の取りまとめの合同研究会として、脇村孝平「地球環境史における生存基盤の形成と熱帯-湿潤熱帯・半乾燥熱帯・乾燥亜熱帯」松林公蔵「人間の生存基盤と疾病-生物進化誌の視点から」杉原薫「化石資源世界経済」の興隆とバイオマス社会の再編」石川登「森とCommodity Web-熱帯バイオマス社会の空間的理解にむけて」の4本の報告を議論した。いずれも『講座生存基盤論』の第1巻、第2巻に収録された。 (2)2012年2月11-12日本研究の主要な成果を報告しあった。柳澤悠「タミルナード農業の一世紀-農地、灌漑、生産量」神田さやこ「燃料利用とインドの長期的経済発展」斎藤修「気象・飢饉・人口-日本列島の一千年」杉原薫「熱帯のバイオマス利用についての若干の補足」島西智輝「家庭用燃料における化石資源化の過程」谷口忠義「昭和初めの木炭生産・資源の地域性一GISの活用に向けて」小堀聡「臨海工業地帯の誕生1920-1960-鈴木雅次に着目して」。それぞれ、資料に基づいて新分野を開拓したことがわかる報告であった。 また、島西智輝『日本石炭産業の戦後史-市場構造変化と企業行動』についてのパネルを組織し、澤井実、籠谷直人の両氏のコメントを得て、活発な議論を行った。 研究面では、斎藤、杉原、石川、神田が海外で調査、報告を行った。杉原、神田は、2011年4月の第2回ヨーロッパ世界史会議(ロンドン)で成果を報告した。また、杉原は、2012年1月のアメリカ歴史学会(シカゴ)での招待講演で、工業化と地球環境の持続性の関係を論じて、注目された。全体として、新分野のイメージが共有されたこと、戦後日本のエネルギー経済史についての若手研究者による実証研究を誘発できたことが収穫であった。
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