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2011 年度 実績報告書

企業倒産予知モデルによる非上場企業格付け手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21330086
研究機関筑波大学

研究代表者

白田 佳子  筑波大学, ビジネスサイエンス科, 教授 (80289793)

キーワード中小企業 / 企業倒産 / 格付け / 経済指標 / 財務指標
研究概要

本研究は、企業倒産予知モデルを非上場企業の格付けに援用し、誰でもが容易に非上場企業を評価することができる手法を開発するものである。平成23年度では、具体的なモデル開発に着手した。昨年度大量なデータを分析し、その上で抽出した指標を用いて格付けモデルの構築を試みた。なおモデル構築に際しては、同じ指標を用いてさまざまなタイプのモデル構築を試みた。また、昨年試みた経営者の景況感に加え、一般的な経済指標の取り込みも試みた。特に東北大震災以降の国内の景気動向に注目した。さらには、いくつかの上場企業において創業家などが関わる不祥事が表面化した事から、データが入手可能な範囲で創業者が経営に関与するケースについても、得意性を分析しモデルに組み込むことを試みた。非上場企業においては殆どのケースで創業者が経営に関わっている。一方上場企業では約半数が創業者が経営に関わっていることから、その差異を分析し、モデルに組み込んだ。
[平成23年度研究の実施内容]
●企業の倒産、継続を明確に判別するモデルを構築する。これまでに開発したモデルと判別力の比較を様々な角度から行った。
●当年度データの追加を行い再度指標の頑健性を検証した。
●開発した評価モデルを用いて5段階格付け、7段階格付け、11段階格付けを実施する。データごと、年代ごとに閾値を比較し、合理的、客観的に格付けが可能となるモデルを構築した。
●上場企業のデータによる外挿を行った。また創業家が関与している企業とその他との比較も行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データ入手や分析などが順調に進み、おおむね計画通りに進んでいる。なお、研究を開始してから年々企業倒産の件数が減少傾向にあり、結果研究データも減少しているが、全体の研究に大きな影響を及ぼす程ではない。

今後の研究の推進方策

研究はおおむね順調に進んでおり、来年度は最終年として成果を取り纏める予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Extracting Key Phrases As Predictors Of Corporate Bankruptcy : Empirical Analysis Of Annual Reports By Text-Mining2012

    • 著者名/発表者名
      Cindy Y.Shirata, Hironori Takeuchi, Shiho Ogino, Hideo Watanabe
    • 雑誌名

      Journal of Emerging Technologies in Accounting

      巻: 8(1) ページ: 1-24

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ポスト株主価値経営を考える2011

    • 著者名/発表者名
      白田佳子
    • 雑誌名

      『産業経理』(財)産業経理教会

      巻: Vol.7 No.3 ページ: 41-53

  • [雑誌論文] 東日本大震災とソーシャル・リスクマネジメント2011

    • 著者名/発表者名
      白田佳子
    • 雑誌名

      ソーシャル・リスクマネジメント学会『実践危機管理』第24号

      巻: 第24号 ページ: 34-38

  • [学会発表] 米国ファンド被買収企業の買収効果に関する事例分析-ポスト株主価値経営の是非-2011

    • 著者名/発表者名
      白田佳子
    • 学会等名
      日本経営分析学会第28回年次大会
    • 発表場所
      明治大学(千代田区)
    • 年月日
      2011-06-19
  • [学会発表] 創業者一族の関与とR&D投資との関係に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      今村明代、白田佳子
    • 学会等名
      日本経営分析学会第28回年次大会
    • 発表場所
      明治大学(千代田区)
    • 年月日
      2011-06-18

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公開日: 2013-06-26  

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