研究課題/領域番号 |
21330092
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
金原 達夫 広島修道大学, 商学部, 教授 (20099097)
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研究分担者 |
金子 慎治 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (00346529)
後藤 大策 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (80432847)
市橋 勝 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (10223108)
馬奈木 俊介 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (70372456)
豊澄 智己 広島修道大学, 人間環境学部, 准教授 (10435050)
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キーワード | 環境経営 / 波及効果 / 途上国 / 多国籍企業 / 移転プロセス |
研究概要 |
研究二年目の本年度は、データ分析を行いつつ既存研究のレビューに基づいた理論モデルの深化、海外でのアンケート調査及びヒアリング調査によるデータ収集と事例研究を主に実施した。波及プロセスの研究については第一段階として、タイおよびベトナムに重点を置き、両国での集中的なヒアリング調査を行い、アンケート調査を実施した。タイでは、進出している欧米企業へのヒアリング調査も行った。両国の間には雁行形態的な発展段階の違いがあり、環境経営の海外移転を比較分析することは環境経営の途上国への移転を明らかにするうえで異なる発展段階にある典型的なケースとして理論的示唆が得られている。 第二段階は、中国およびインドにおける環境経営の実態と移転プロセスを計画し、初年度に中国での調査、本年度はインドでの調査を実施した。中国はインドよりも工業化が進み発展した段階にあり両国間の比較が可能である。また、ベトナムやタイに比べ10倍以上の人口を持つインドおよび中国と比較することも環境経営のグローバルな波及と比較を考える上で重要な意味を持つ。両国は広い国土で地域間の格差もあり多様性もある。そのため、タイ・ベトナムでの分析結果を十分参考にして、インド・中国では正確な実態把握とその特質を十分考慮した議論をする必要がある。他方、経済効率や環境パフォーマンスについては、地球環境への影響度が大で、世界的にも関心の高い中国について計量的分析を行っている。 研究成果の発表は、国際学会ではIFSAMおよび第16回Euro-Asia Seminar, 7^<th> Scientific Conference(HCM)で発表した。国内学会では、環境経済・政策学会、環境科学会、環境経営学会、日本経済学会などで発表した。研究論文の発表は、ABM, Environment and Development Economics、環境科学会誌などに発表した。
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