研究課題/領域番号 |
21330092
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研究機関 | 広島修道大学 |
研究代表者 |
金原 達夫 広島修道大学, 商学部, 教授 (20099097)
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研究分担者 |
金子 慎治 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (00346529)
後藤 大策 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 准教授 (80432847)
市橋 勝 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (10223108)
馬奈木 俊介 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (70372456)
豊澄 智己 広島修道大学, 人間環境学部, 准教授 (10435050)
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キーワード | 環境経営 / 波及効果 / 発展途上国 / 多国籍企業 / 移転プロセス |
研究概要 |
(1)持続可能な社会のためには先進的な取り組みが先進国間で発展途上国へも普及し環境負荷削減を実現することが重要である。そのためには、環境経営の国際的な普及に中心的な役割を担う多国籍企業を通した移転プロセスと付随する経済的諸問題を解明する必要がある。本研究課題では、世界が直面する課題に対して、一定の理論的、政策的基礎を明らかにしている。最終年度に当たる本年度は、研究成果の発表や分析の深化に努めた。 (2)内容的には、環境経営の国際的な移転メカニズムについてモデル化を行った。また、環境経営が国によって条件が異なり基礎としての企業統治制度と環境行動および環境政策との関係を明らかにした。加えて、環境イノベーションの政策と役割、制度設計としての政策的インセンティブに関する研究を行ってきた。環境と経済の関係に関しては、VOC,CO2、化学物質を考慮した統合生産性を測定し評価分析を行って環境要因がどのように作用しているか明らかにしてきた。 (3)理論的には、本研究はPRTR化学物質の重み付された環境パフォーマンスの測定に基づいて環境要素を取り入れた統合生産性の分析を行っている。また、企業統治と環境行動の関係について国際比較論的な分析を行ってきた。環境経営の制度的な基盤を明らかにし、環境行動の体系的な分析を行ってきた。そして環境経営の国際的移転と普及についてモデル化を行い、国際的なグリーン・サプライチェーンについて新しい研究領域を切り開いてきた。
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