研究課題
本研究の目的は、企業再生や持続的競争優位の確立における「連携経営力」を究明することにある。平成22年度の研究計画としては、各研究チームによる社会ネットワーク分析、実地調査、テキスト分析などによる連携経営力の究明をあげている。具体的にはパナソニックの社会ネットワーク分析と業績との関係の考察など、データベース解析による企業再生の巨視的環境の分析、日本、台湾、韓国企業の比較分析、及び業績悪化からの自律再生と、連携企業からの組織間学習を進めてきた。当該年度の研究実績として、社会ネットワーク分析を用いて再生による電機産業の企業間関係の変遷を明らかにした研究発表(Yousin Park and Yunju Chen(2011))。フォード・マツダ連携と現代・起亜自動車連携を比較した分析(李・平野(2012))、デザイン産業及びエレクトロニクス産業におけるグローバル戦略の分析(井村(2011,2012))などを発表した。最終年度の成果報告として、2013年1月に県立広島大学にて、米国Wayne State大学からKen Riopelle教授、Julia Glusing教授を招聘し、国際シンポジウムを開催した。両教授は、当該研究課題における米国研究協力者である。シンポジウムにおいては、主としてフォード・マツダ連携に着目し、フォードの1990年代以降のトランジションについて、フォードの人事制度改革とマツダからの学習、フォードの生産システム改革とマツダからの学習、などの研究発表とともに、両教授によるフォードの社内e-mailとチーム単位での革新の関係についての研究発表などがあり、日米の知見を深める機会を提供できた。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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実践経営学研究
巻: 4 ページ: 29-36
アジア経営研究
巻: 18 ページ: 47-56
Proceeding of the 11th World Congress of the International Federation of Scholarly Associations of Management
巻: 11 ページ: CD所収
京都マネジメントレビュー
巻: 21 ページ: 印刷中
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