研究課題/領域番号 |
21330098
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
高井 透 日本大学, 商学部, 教授 (60255247)
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研究分担者 |
神田 良 明治学院大学, 経済学部, 教授 (90153030)
BENTON Caroline 筑波大学, 学内共同利用施設等, その他 (50520897)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | ボーングローバル / アライアンス / 資源 / マネジメント / アジア / ベンチャー / ネットワーク / 競争優位 |
研究概要 |
本研究は、近年、国際ビジネスの分野で注目を浴びてきているグローバル・ベンチャー(またはBGCと呼ぶ)の戦略行動を多角的視点から解明することである。ここ数年、欧米のグローバル・ベンチャーに関する研究はかなりの蓄積を有してきている。しかし、日本含むアジアのグローバル・ベンチャーの戦略行動については十分に解明が進んでいるとは言えない。そこで本研究では、国際比較を前提に、アジアのグローバル・ベンチャー戦略行動を組織能力をキー概念に、多角的視点から分析を行うことである。 歴史的に見るとBGCの研究は、まだ、既存の研究から十分な仮説やインプリケーションが導きだされていない分野である。そのため、現段階の研究方法としては、事例研究が最適な方法として考えられる。しかし、事例研究から導きだされるインプリケーションは、常にその一般化に向けての普遍化が問題と言われている。つまり、事例研究だけでは、その内部妥当性が問われることになる。そのため、大量サンプルより得られたデータの統計解析とを併用した。 本研究の結果は、日本とアジアのグローバルベンチャーの間には、戦略の点において多くの差異があることを発見した。ここでは紙幅の関係で一部の結果だけを提示する。アジアのグローバルベンチャー(AGB)は、やはり日本のグローバルベンチャー(JGB)以上にグローバルレベルの戦略の策定と実行を重視していた。そのためか、JGB以上に常に強みを海外に移転できるパッケージ化やマニュアル化を推し進めていた。また、グローバルベンチャーにとって成長戦略の重要なオプションになる外部資源活用としての提携戦略についても、AGBの方がより重要な戦略オプションとして位置づけていた。 多くの戦略において差異が生じる一つの原因としては、競争的な強みの源泉をAGBは事業の仕組みに求めるのに対して、JGBは常に製品や技術にその強さを求めているためと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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