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2010 年度 実績報告書

日本型コンプライアンスモデルの探求-企業倫理の経営学的実証研究-

研究課題

研究課題/領域番号 21330099
研究機関明治大学

研究代表者

出見世 信之  明治大学, 商学部, 教授 (60248961)

研究分担者 小山 嚴也  関東学院大学, 経済学部, 教授 (60288347)
谷口 勇仁  北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (60313970)
水村 典弘  埼玉大学, 経済学部, 准教授 (50375581)
キーワードコンプライアンス / 日本型経営 / 企業倫理 / ステイクホルダー / ソーシャルイシュー / CSR
研究概要

本研究は4カ年計画で実施される.第2年度に当たる平成22年度は以下の通り,おおむね研究計画に沿って研究が実施された.以下,今年度の実績について簡単に説明を行う.第1に,日本型経営,コンプライアンス研究に関連する文献ならびに各種資料を引き続き入手・狩猟し,これまでの研究を各自の専門領域の立場から多面的に検討し,日本型コンプライアンスモデルの分析枠組の構築を試みた.第2に,調査対象企業の本社,工場,営業所,海外子会社等へのヒアリング調査を複数回にわたって実施し,部門や職種,ヒアリング対象者の職歴等の相違を考慮しながら,調査対象企業のコンプライアンス体制の実態を把握し,日本型コンプライアンスモデルの構築のための準備を行った.第3に,2回の研究合宿を通じて,次年度にアメリカ企業倫理学会での発表を目的とした,「日本型企業倫理活動の特徴の探求」と題する論文を作成し,これを英語へ翻訳の上,同学会へ投稿した.その論文においては,平成22年度のヒアリング調査の結果から,調査対象企業の企業倫理活動の特徴として,以下の3点を指摘した.すなわち,(1)中央集権的な展開,(2)研修の重視,(3)属人的な展開である.これらは,日本型経営の特徴である中央集権的な人事制度,終身雇用,新卒一括採用からの影響を受けていると考えられることから,日本型企業倫理活動が日本企業の人事制度から,大きく影響を受けていることを示唆した.なお,本年度の研究成果の一部は,次頁に示す研究論文として発表されている.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 企業におけるソーシャルイシューの認識-雪印はなぜ2回目の不祥事を防げなかったのか-2010

    • 著者名/発表者名
      小山嚴也,谷口勇仁
    • 雑誌名

      日本経営学会誌

      巻: 26 ページ: 15-26

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 企業倫理の制度化-政府・社会・企業との連携を通じて2010

    • 著者名/発表者名
      出見世信之
    • 雑誌名

      月刊監査役

      巻: 576 ページ: 32-41

  • [図書] 市場経済の多様化と経営学-変わりゆく企業社会の行方2010

    • 著者名/発表者名
      出見世信之、溝端佐登史, 他編著
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 社会と企業:いま企業に何が問われているか2010

    • 著者名/発表者名
      日本経営学会編、出見世信之, 他著
    • 総ページ数
      286
    • 出版者
      千倉書房
  • [図書] 利害関係者志向の経営2010

    • 著者名/発表者名
      フリーマン, 他著、出見世信之、小山嚴也、水村典弘, 他訳
    • 総ページ数
      199
    • 出版者
      白桃書房

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公開日: 2012-07-19  

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