研究課題
平成21年度に行った研究によって得られた新たな知見等の成果は以下の通りである。1.日欧の地場産業・伝統産業やブランドの成功例では、他社の他の商品では置き換えることの出来ないだけの魅力があるという点から、経験価値創造の理論を導入して、ただ単に商品を売るのではなく、顧客に対して付加価値を提供しているという仮説を構築した。また、技術経営という観点を導入して、この商品の魅力の背景には、他社に真似されないダントツレベルのコアテクノロジーや素材へのこだわりを有しながら、製品開発に取り組んでいるという仮説を構築した。2.日本の地場産業・伝統産業の成功事例として以下の各社を成功事例として取り上げ、各社の製品がなぜ人々を惹き付け、他のブランドと何が異なるのか、経験価値創造と技術経営の観点から分析した。・ソメスサドル(株)(北海道歌志内市)のプロ用馬具と最高級ブランド鞄・(株)栗山米菓(新潟県新潟市)の1万円煎餅「米兆 ゆうき」・(株)印傳屋上原勇七(山梨県甲府市)の伝統工芸「印伝」・ハナマルキ(株)(長野県辰野町)のこだわり高級味噌・山中漆器連合協同組合(石川県加賀市)の和モダン・ホームウェア「NUSSHA」・カイハラ(株)(広島県福山市)のプレミアムデニム・(株)白鳳堂(広島県熊野町)の高品質「化粧筆」3.ヨーロッパのラグジュアリーブランドの成功事例として、フランスESSEC経済商科大学院大学ラグジュアリーMBAコースのS.Nyeck主任教授ならびにAix en ProvinceビジネススクールのE.Roux教授とこれまでのラグジュアリーブランド研究の到達点を確認するとともに、事例研究企業の選定を協議した。また、ルイ・ヴィトン、およびシャネルについて、パリ本社やスイスの時計工房の現地取材・調査を実施し、従来のマーケティング理論やブランド理論とは逆の経営を行っていることを分析した。
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