研究課題/領域番号 |
21330104
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
加藤 司 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (50161104)
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研究分担者 |
石原 武政 関西学院大学, 商学部, 教授 (20047301)
石井 淳蔵 流通科学大学, 商学部, 教授 (50093498)
崔 相鐵 流通科学大学, 商学部, 教授 (10281172)
高室 裕史 流通科学大学, 商学部, 准教授 (30368592)
田村 晃二 大阪市立大学, 大学院・経営学研究科, 准教授 (70419670)
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キーワード | 商人精神 / コミュニティ / 国際比較 / 東アジア |
研究概要 |
本年度は、(1)平成21年度に行った商人精神に関する理論的考察の補足的な検討を行った上で、(2)東アジア諸国でのフィールドワークを本格的に実施した。 具体的には、(1)に関しては、商人精神に関する専門家を招聰して研究会を開催し、江戸時代の近江商人における商人精神に関するディスカッションを行った。こうした研究会を実施することによって、研究メンバーの商人精神に関する理解を深めることができた。この点で意義があると考えられる。 (2)に関しては、三度のフィールドワークを実施した。ひとつは、韓国・ソウルを訪問し、現在もっとも活気があると言われている伝統的商業集積(商店街)において商人精神に関するヒアリングを実施した(平成23年度中に論文にまとめる予定)。このフィールドワークは、韓国の中小商業者の商人精神を理解するという点で意義があると考えられる。もうひとつは、中国・北京を訪問し、日系企業の中国進出に関わる問題について日本人の駐在責任者と中国人の現地スタッフにヒアリングを行った。このヒアリングを通して中国における商人精神の在り方の理解を深めることができた。最後は、東南アジアのベトナムを訪問し、商業集積に所属する中小商業者やチェーン経営を行う企業家に対して商人精神に関するヒアリングを実施した。このヒアリングを通して、「東アジアにおける商人精神」は他のアジア諸国(いわゆる儒教圏以外のアジア諸国)の商人精神とは異なるのかを考察するヒントが得られた。
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