研究分担者 |
中野 常男 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (60093522)
桜井 久勝 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (10127368)
後藤 雅敏 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (70186899)
鈴木 一水 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (90235937)
音川 和久 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (90295733)
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研究概要 |
平成21年では,第1に,とくに,会計報告における経済的実質主義の会計と監査の理論的解明を図るために,心理学,行動科学,および社会学における先行理論研究の渉猟を実施するとともに,この分野の研究推進者の一人であるオーストラリア・New Castle大学・Jim Psaros教授と積極的に意見交換を実施することによって国内外の同行を調査したうえで,これらを基礎とした質問票調査を実施した.この質問票調査は,国内の会計Profession 100人を対象としたわが国では先例を見ない大規模なものである.国内外の動向を基礎とした分析結果は,雑誌論文に掲記している「会計制度の実証的評価規準」(桜井久勝)である.また質問票調査を基礎とした分析結果は「「原則主義」対「細則主義」と監査人の判断形成」(古賀智敏・與三野禎倫)である。第2に,監査・課税制度の理論的基盤の再構築を図るために,制度的枠組みを概念的に検討するとともに,株式市場との制度に関する認識と評価について実証分析を実施した.前者は,「報告利益と課税所得の乖離と質」(鈴木一水),「会計基準見直しと法人税制」(鈴木一水)等でああり,後者は,「日本における株式持合が税負担削減行動に与える影響」(音川和久),「監査サービスの変容が利益の保守主義に及ぼす影響に関する実証分析」(高田知実)である.
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